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日本は忙しすぎるんだよね

タイトルに「日本は」と書いたが、日本だけの現象かどうかわからない。もしかすると欧米諸国などでも同じなのかもしれない。


私がもっと若い頃、パソコンのマウスはあまり一般的には使われていなかった。Macのパソコンにはマウスが使われていたから、Macユーザの間でマウスは普通のデバイスだったかもしれないが、パソコンの所有率が低い時代、マウスを使ったことのない人の方が多かったはずだ。私もマウスを初めて使った時はその扱いに非常に戸惑った。


私は仕事やプライベートでよく「エディタ」という類のアプリを使う。エディタとは簡単に言えば、ワードのように書式を整える機能などがない、ただ文字を打つだけのアプリである。iPhoneでいうモアプリと似たようなものだが、編集機能がない分シンプルだ。エディタは文字を扱うのに特化しており、プログラミングから仏語作文、メモ、各種原稿の下書きまで大活躍している。


エディタを使わない日はないというくらい使っているが、校正などで文章・文字の間を行ったり来たりするときにマウスを使用する。その時にマウスがなかなか該当するところに行かないとちょっとした苛立ちを覚える。もちろんキーボードのカーソルキーでもそれは出来るが、習慣的にマウスに手が伸びる。
上記のマウスが一般的でなかった時代にもエディタはあった。そして当然ながらカーソルはカーソルキーを使って移動させるものだった。
カーソルキーの移動速度は以前の方が若干遅く、カクカクした感じがしていたと記憶する。しかし、私はなんだか今の方がカーソルキーの動きが遅いような気がする。それで少しイライラするのだ。


秒を争うほど忙しいわけではないのに、カーソルの動きにすらスピードを求めている自分に日本の今の現状をふと思った。
社会人になった頃、それまで手書きだった事務作業がパソコンの作業に置き替わり、これからは人間はもっと楽になると言われていたのだ。ところがどうだろう、パソコンでの作業が一般的になり、さらに利便性の高いスマートフォンが世の中に出回って、人はさらに忙しくなったようだ。


タイパという言葉は私は好きではないが、何をするにせよ、いかに短い時間で効率的に、そして最大限に物事を進めるかがよしとされる世の中になってしまい、またその中に自分もどっぷり使っていることに気づく。
ゆったりと過ごそうとは思わないにしても、何をそんなに急いでいるのか、何がそれほど私たちを急かすのか、私たちは見えない何かに振り回されている。
その対価として失っているものが多すぎるのではないかと感じる今日この頃だ。


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