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銀座にはふか~い香水沼があるってよ

今日はçanomaの4-10乙女とparle moi de parfumのGuimauve de NoelおよびChypre Mojoを買いに銀座に行った。

まずGINZA SIXの「銀座 真田SIX」でコシの強い蕎麦をいただいた後、同じ階にある蔦谷に行く。
フレグランスやお香、こだわりのグッズなどが並ぶ一角にçanomaのラインナップが鎮座していた。なかなか良い場所に置いてあるじゃないか。
予定通り4-10乙女を手に取り、ついでに様々なグッズを眺めて回った。先日買った「100年の孤独」にマッチしそうなドガの「扇を持つ踊り子」がモチーフとなったブックマークが目に入り、それも買うことにした。

そういえばGINZA SIXはずいぶん足を運んでいるのに行ったことがないフロアがあるなと思い、6階からひとつずつ降りてぶらぶらすることにした。

銀ブラ。

3階に降りるとふと目に入る異空間。FUEGUIA 1833 Ginza、ああ、フエギアここにあるのか!と体は既に店内に向かって進み出していた。

その時どこからか声が聞こえた。

ワカッテルダロウナ?

ええ、わかっていますとも。見るだけです。

薄暗い店内にコの字に並べられた香水は、まるでキャンドルの様だった。
ぐるっと見て回り、最後にピュアエッセンスの小さな小瓶を眺めていた時に、小柄でかわいらしい販売員が声をかけてきた。

こちら、今在庫が全てないんです。

どうしたのかと尋ねると、本国の人員不足の問題で入荷が遅れているのだそうだ。

せっかくなので、ブランドを代表する香りをいくつか紹介してもらえないかとお願いした。
販売員がピックアップしている間、こんな声が聞こえた。

ワカッテルダロウナ?

ええ、わかっていますとも。香りを嗅いでみるだけです。

最初に嗅いだ香りは柔らかくわずかにフルーティーな雰囲気のあるフローラルだった。とてもクリアで押しつけがましくないきれいな良い香りだ。
その後も5種類ほど試させてもらった。

やはり最初の香りの出来が一番良かった。
お値段は…うん…まぁ…そういうことだった…

また声が聞こえてきた。

ワカッテルダロウナ?

ええ、わかっていますとも。この次にします。

やっぱり良い香りですね~うんたらかんたら…などと話していると、この香りは人気の香りであるが、熱帯雨林の相次ぐ山火事で香料となる植物の採取がしにくくなっている、もしこのままいけばこの香りは作れなくなるとのことだった。
う~む、廃盤の可能性もあり、香料が変わって違う香りになる可能性もあるか…

う~む…
う~む……

う~む………

気づいた時には、私はにこやかにショッパーを持っていた。
もう天の声は聞こえなかった。


その後、三越に移動し、Guimauve de NoelとChypre Mojoを購入、サンプルにはBaccarat Rouge 540を指名し、Penhaligon'sのムエットを数種類持ち帰った。

香りの沼は深淵だ。

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