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クリスマスイブに釣られてしまった話

クリスマスイブの朝の占い、「さそり座は急な予定変更があるので、慌てず臨機応変に対応して」というような内容だった。私の今日の予定などたいしたことはない。いつも火曜日に行っている仕事と、リハビリの先生が来るくらいなものだ。
とたかをくくっていたが、とんでもないことになってしまった。


その前の晩、利用している銀行からメールが入っていた。
定期的にくるようなアンケートだ。連絡先に変更はないか、職業や勤務先等に変更はないかなど尋ねられるのかと思い、パソコンでリンクをクリックして、登録した電話番号とログインパスワードを入力た。この時点でいつもと違うログイン方法に気がつけばよかったのだが、その次に現れた画面には「ポイントが付与されました!」と表示された。まだ1問も答えていないし、通常こんなにポイントがもらえるわけはない。それでURLを確認したところ、それがフィッシングサイトであることがわかった。
まんまと引っかかってしまった。


すぐさま本物のサイトにログインし、口座に入っていたお金を他行に移した。もうそこに残っているのは、口座維持費くらいなものである。
しかし口座を悪用されると困るので、すぐにログインパスワードの変更をし、電話番号も別の番号に登録しなおした。ついでに、アプリでのログイン方法も変更した。
同じログインパスワードで登録しているところは他にないし、メインバンクではないので、いざとなったらすぐに解約するつもりである。


占いは当たった。
この作業のために30分程度は費やしてしまったはずだ。いつもの日常生活に支障がなかったのが幸いである。
常に気をつけているつもりでいたが、こんなところで引っかかるとは思わなかった。ポイントが欲しかったわけでもなく(記載があったかどうかすら覚えていない)、ただ定期的に情報を見直す作業のひとつだと思い込んでいたのである。日本語におかしいところもなかった…と思う。
今思えば、その銀行に登録してあるメールアドレスは別のものだ。
詐欺に引っかからないという自信を持っているわけではないが、どうして人はこんな簡単に騙されてしまうのだろうと思っていた。
しかし、こうやって人は騙されてしまうのだ。
パソコンでアクセスしてURLに気がつかなかったのは完全に私の落ち度だが、スマホで操作する人はより気づきにくいと思う。

それにしても多段階認証は有難い。普段は面倒くさいと思っているが、いくつかのステップを踏まなければ操作できない仕様はやはり必要なのだと思った。
ログインパスワードの変更にはカードの暗証番号が必要で、その入力は求められなかったので、犯人側はもう何もできないはずだ。
怖いのでしばらくは注視していかなければならないが…。


こんな目にあってでさえ対応が一通り済むと、”この話ネタになる”と思ってしまう。
釣られてもただでは釣られない、愚かな性である。

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