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味噌汁ではなく味噌スープ

香辛料をきかせた味噌スープ

とカップラーメンの蓋に書いてあったのを出来上がりを待っている間に見つけた。
そして思った。

なぜ味噌汁ではなく味噌スープなのだろう。


”スープ”を訳せば汁になるはずだ。英語では味噌汁のことを味噌スープと言うが、日本語のパッケージなのだから味噌汁で良いではないか。「香辛料を効かせた味噌汁」では語感が良くないことはわかるが、そこは本質でない。

「汁」と「スープ」は違うのか。

こちらのサイトによると

味噌汁は日本発祥の食べ物。出汁はかつおや煮干し、昆布などでとり、味付けには味噌を使います。一方、スープは西洋発祥の食べ物。出汁は肉や魚、野菜でとり、味付けにはコンソメや生クリームを使います。
味噌汁とスープの大きな違いは出汁のとり方。味噌汁は乾物から出汁をとることが多く、水につけたり煮出してとるのが一般的ですが、スープは肉や魚を長時間煮込んで出汁をとります。

https://cosmosparkjn.jp/column/soup-shurui/

この定義に沿っても疑問は解決しない。出汁の取り方だけがすべてではない気がする。
他にも味噌汁にコショウを入れたら”スープだ”とか、西洋・中華はスープで和食は汁だとか、こじつけのようで何だかポカンとしてしまう。だってスープの訳は汁なのだから。

いろいろと考えてみたあげく私が出した答えは、味噌を味付けの主体として考えるかどうかなのではないか。もっとも、この答えだって本質をついていないように思う。だって「味噌汁」を訳せば「miso soup」なのだから。

しかし、味噌汁と味噌スープの違いは感覚的に理解できる。具が違うとか、汁の粘度が違うとか、味付けが異なるとか、それ以外にも違いはあるだろう。その微妙な違いを言語化することは難しいが、単純に味噌汁に中華麺を入れれば味噌ラーメンになるわけではないということは言えるだろう。

ただ、わかっているのは味噌ラーメンは美味しいってことだ。それに味噌汁も美味しい。面倒なことを考えず、味噌を味わおう。

…なんか、結論を誤魔化したよね…


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