何の変哲もない最高の1日
ひどく底冷えのする日だった。
バスで10分くらいのところにある大型ショッピングセンターに行き、午前中は適当にウロウロし、サイゼリヤでランチをし、午後は母に頼まれたものを買い、ヘルパーさんに話しておかなければならないことを話し、ドラッグストアで必要な物を買って、母と食品フロアを回り帰宅した。
こういう日を「穏やかな1日」というのだろうか。
全てが上手くいった日という感覚はないし、文句のつけどころがない日だったという感想も湧いて出てこない。しかし、これといった不満もない。
必要な物はすべて買えたし、サイゼリヤは相変わらず安くて美味しいし、母も機嫌よく買い物をしていた。
バスに乗ることも、ヘルパーさんと私の一番の難題の”お手洗い”も、今日は滞りなかくできた。
おそらく、1年に何回かある「何の変哲もない最高の1日」だ。
私はどちらかというとサプライズのある日々が好きだ。母は「平凡が一番幸せなのよ」と言い、私もそうなのだろうとは思うが、平凡や何事も起きないことよりも、緩いジェットコースターくらいの1日に満足感を覚える。
ただ、このところ我が家では良くない意味でサプライズが続いているので、今日は神様がくれたひと休みの1日なのかもしれない。
ただ寒さだけが地面の底から空気中に這い出てくるような、芯から冷える日だった。
それくらいは許してやろう。
無事に帰宅して、今日もこうしてせっせとnoteを書くことができた。何の変哲もない最高の1日なのだから。