キャラクターに恋をする

最近、フランス語もしくはスペイン語のレッスンがない夜は、毎日欠かさずしている『星の王子さま』のフランス語音読と、ノートの執筆、そして漫画の投稿をおえてから、Amazonのシリーズドラマを観るのが日課になっている。


先日、『力の指輪』シーズン２が終わってしまった。時間もお金もかけて作った作品、しかし、観終わるのはあっという間だ。私も動画を作ったことがあるし、ラジオ番組も作ったが、再生時間の３倍かそれ以上の時間をかけても視聴者にとってはたかだか30分の視聴であり、一度視聴すればそれを再視聴してくれる可能性はほとんどない。それでも作り手は視聴者が気づかないようなところまで丁寧に作っている。せっかくだから『力の指輪』をもう一度シーズン１から観てみようかと思っている。


『力の指輪』は毎週木曜日更新であった。１話見終われば、次の木曜日まで待たねばならない。その間に何か１本見たいと思ってサムネイルに上がっていた動画を観た。それが『ホイール・オブ・タイム』と言うファンタジーだ。
あちこちのファンタジーからかき集めた感がなくはないが、よくできている。おそらくもう少しでシーズン１を観終わるはずだが、これももう一度最初から観ようと思っている。


その中に主人公護衛する「ラン」と言う青年がいる。ネタバレはあまりしない方が良いが、ランには過去がある。登場人物皆それぞれに過去があるが、ランの過去は壮絶である。

その彼に私は恋に落ちた。
まるで武士のようないで立ち、髪はちょんまげ、背中に剣を携えている。口ベタで穏やか、物静かで思慮深く、忠誠心があり愛情深い。そして、めちゃくちゃ強い。


そのランを演じる俳優が、韓国系アメリカ人ダニエル・ヘニー（Daniel Henney）と知り、インスタでフォローまでしてしまった。
しかしちょっと違うのだ。ダニエルは確かに素敵である。ただ何かが違う。
私が恋をしたのはランであって、ダニエルではなかった。だから、この恋は永遠に成就しない。


私の心を射止めた彼がダニエルではなく、映像の中のランであったとしても、そうさせる俳優の力はすごいものだと感心している。

ランの背中には大きな傷がいくつもある。それが妙にいとおしくセクシーだ。
私の新しい推し、ラン、もしよかったらドラマを観てみてね。

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