タイムフリーが終わる前に♪9の音粋(#キュウオン)「始まりの予感・1978年特集」2022,9,5つまみ聞き

エエ女と紅白好き音楽歴史探偵DJと‘78は影も形も無いがYMO 大好きDJ2人の音楽トーク番組。bayfm9の音粋(#キュウオン)月曜日。2022,9,5「1978年特集~始まりの予感」タイムフリーが終わる前に是非お聞き下さい!ここではちょっとつまみ聞き。DJはスージー鈴木(スー)ミラッキ大村(ミ)

【AOR歌謡 拓郎歌謡】
スー)9月5日でございます。今晩は、127回を数えました。DJのスージー鈴木です。そして。
ミ)ミラッキ大村です。
スー)あれ?ミラッキ大村さんは「窓際族」じゃないですか?「なんちゃって」!
ミ)あら⁉カマして来ましたね。
スー)ヒャハッハッ。
ミ)これは1978年の流行語ですか?
スー)ハハはい、調べて来ました。
ミ)調べて来ました?
スー)まあ、小学校6年生ですから十分記憶ありますけど。Twitterが盛り上がってんですよ。今日やっぱり私の世代、1978年当時、多感な時期を迎えようとした方々が多いんでしょうね。
ミ)まさにスージーさん世代ですね。
スー)我々的には禁断の70年代特集。月9って80年代って感じがあるじゃないですか。70年代ってちょっと古過ぎるんじゃないかなと思ってましたが、Twitterがかなり盛り上がりまして。多分ねえ「ああ、階段じゃなくってエスカレーター乗ろうかな」とか、マガジンハウスの雑誌読んで「字ぃ小っちゃいなあ」と思うとかね、そういう方々が集まってます。
ミ)ハハハッ。#キュウオンに。
スー)ハハハハッ!字が小っちゃいんだ~って。ま、これから’90年特集とかもあるかもしれませんけど、今日は‘78という事で題しまして「始まりの予感・1978年特集~ずっと1978年だったらいいのに」なんちゃって。あ、これは「なんちゃってオジサン」ってのが流行ったんですよ。あと「口裂け女」とかね。「始まりの予感」て言うと、「ベストテン」(※ザ・ベストテン’78-‘89TBS生放送の歌番組)が始まったんですよね。
ミ)そうです、この年の1月に始まったと。
スー)あと、あのバンドとかあのバンドとかがデビューしたりね。
ミ)はい。
スー)そして僕が‘78でかなり好きなのは、僕「1979年の歌謡曲」(※スージー鈴木著彩流社)っていう本を書いたくらい“1979年原理主義”なんですが、よーく目を凝らすと1978年には’79のイントロみたいな、導火線でね“79年性”がある。職業作家が作る歌謡曲と自作自演のニューミュージックがぶつかり合うんですよね。これがイイんですよ!(その二つが)同じパワーで混沌としている年ってのがいいと。
ミ)はい。
スー)あとねぇ。イイ女が多いと。
ミ)出ましたスージーさんの好きなワード。
スー)エエ女。ハハッ。まず‘78のエエ女。両方とも頭文字が「ま」でございます。「ま」メドレーを行ってみたいと思います。’78を彩った「ま」。真代と真知子。スタイリッシュで無国籍な1978年の野宮真貴と言ってもいいであろう庄野真代であります。「まき」は「まよ」でございます。一般的には『飛んでイスタンブール』『モンテカルロで乾杯』なんですが、次がいいんですよ!『マスカレード』という‘78,11発売の曲。作詞竜真知子・作曲筒美京平・編曲瀬尾一三。イスタンブール、モンテカルロから、アメリカ、メキシコ国境付近のエルパソっていう街まで行きます。そしてみんな大好き渡辺真知子『ブルー』リクエストめっちゃ多いですよ。やひこ・かくださんイジリー岡田ジャパンさんまーさん薄いミントティーさんプルートパーズさん、よいちさん。みーんな渡辺真知子はね『かもめ(が翔んだ日)』じゃなくて『ブルー』来てますよ。これは作詞・曲渡辺真知子で編曲船山基紀。当時フィーバーっていう言葉が流行りましたけど、ああ、都会的でいい音楽だなあーと。渡辺真知子さん今は割と迫力のある感じになってますけど、『ブルー』のジャケットを検索して下さい。ホッント美人ですよ。庄野真代は言うまでもなく。真代から真知子ですよ。今から聞きますけど、アレンジも凄い複雑な和音使って、演奏力も上手くって、はっぴいえんどとかキャラメルママとかユーミンとか、自作自演の意味で言うと拓郎や陽水が蒔いた種が、花咲いてる、って感じですね。という風に感じて聞いて頂きたいと思います。「ま」メドレー。
♪庄野真代『マスカレード』♪渡辺真知子『ブルー』
スー)ああ、ええわぁ。どうですか、生まれてない方?
ミ)はい、Twitterに《シティポップみが》ってたーくさん呟かれてるんですが、ホントその通り。
スー)ちょっと16ビート入って来ますからね。時代的に。
ミ)そうですね。竹内まりや『セプテンバー』1年前感、林哲司前夜感が。
スー)おお、ほうほう。そうだそうだ。曲をかけてる最中にもメールさといも坊主さんから 『ブルー』、みんな『ブルー』好きだ。フフッ。大好きだなあ。仰る通りです、16ビートになって行って、かつ演奏力やコードが複雑になって行って、あと、僕マルチトラック詳しくないんですけど、たくさんの音が入るレコーディングになって行ったんですよね。それでいて、デジタル一切無しという事で、今振り返るといい感じのリッチな感じの音ですよね。
ミ)うんうんうん。
スー)じゃあ、チャカチャカチャカ、っていう「シティみ」があるの行きますか。さっきTwitterで和製ドロップスさんが《和製AOR》って言い方していて、まさにその通りなんです。当時シティポップって言葉は無かったんですね、今は猫も杓子もシティポップってなっちゃいますけど。AOR、Adult-Oriented Rock。和製英語という話もありましたけれど、AORって言葉で表現されましたね。AOR歌謡の代表曲と言えば、これ、ミラッキさんも選ぼうとした、大好きな曲とか?
ミ)そうなんです。選曲する時に「スージーさんが選ばなかったらこれ入れよう」と決めてるんですけど、(今回)スージーさんの選曲が上がって来て「あっ!」と。今回2曲かぶってますよ。
スー)あなた、こんなん、選ぶんや。
ミ)いやあ、これはいいじゃないですかあ。
スー)皆さん大好き、メールやひこ・かくださんも大好き、野口五郎『グットラック』。AOR歌謡でございますね。去年「筒美京平トリビュートコンサート」っていうのが2日間ありまして、野口五郎は彼一流のダジャレで、2日違うダジャレでこの曲に行ったんですね。1日目は《筒美京平先生の作る歌は歌いにくいキツイ曲が多いけど、この曲はまだ楽な方。楽、らく、グットラック》2日目は《私、レコードが好きでレコードをラックから取り出そうとして、ラックをぐっと押して、ラックぐっと押して、グットラック》と。
ミ)はああ、歴史的な証言ですので、皆さんメモをしておくように。ハハハッ。
スー)ヒャハハハハッ。2日ダジャレ言ったというね。ハハ。ちょっと、アレやっていいですか?
ミ)はい。まさか…。
スー)‘78紅白で『グットラック』野口五郎歌うんですけれども、山川静雄(※’56-‘94NHKアナウンサー紅白歌合戦の司会多数回担当)のフレーズをコピーして来ましたんで。珍しくイントロに被せて喋りますね。
♪イントロ~野口五郎の名前は、北アルプスの白い山野口五郎岳にちなんで名づけられました。今年、芸術祭賞に輝く五郎は今、歌の頂目指して登って行きます。そして白組に幸運を約束します。グットラック!
♪野口五郎『グットラック』
スー)「男は心にオーデコロンをつけちゃいけない」ミラッキさん、オーデコロンつけた事あります?
ミ)ないですねえ。
スー)ないですよねえ。
ミ)ヘチマロンはつけた事あります。おばあちゃんにつけられて。
スー)ハハッ!ハハハ。ヘアリキッドあります?
ミ)ヘアリキッドもないです。
スー)チックもないですかね。
ミ)ん~、ないですねえ。
スー)ハハッ、オーデコロンつけてみたいな。
ミ)松原みき『真夜中のドア』1年前なんです。野口五郎さんの独特な歌い方でシティポップを感じさせないんだけど、そこへ入れ違って行く感じがいいんです。
スー)リズムもツッタンタッタンタン、山下達郎みたいですよ。シティポップ集まってますよ。しかしAORでございますねぇ。最近(オンエア)2回目の曲とか多くて申し訳なかったんですが、『グッドラック』もそうなんですけど、この曲がまだかけてなかったのは嬉しいですね。アグネスチャン『アゲイン』。拓郎メロディ炸裂で、いきなりオクターブ上がるんです♪おかえり~って上がるんですよ。これね、古典落語の「瀬を早み~」「なに突然叫んでまんねん」みたいな世界で。ハッハッハッ。(※落語「崇徳院」)
ミ)ハハッ上方落語だ。
スー)拓郎メロディ、跳躍をするんです。アグネス・チャンがカナダトロント大学の留学から帰って来たっていうタイミングなんですよ。だから歌詞も外国、旅から帰って来たと言う松本隆の設定なんです。だからドキュメンタリー歌謡と言いましょうか、これがまあ、中々イイ曲なんですよ。『パステル・ラブ』(※‘78金井夕子 尾崎亜美・作詞作曲)もいいですけれども、やっぱりアグネス・チャンは『アゲイン』でございます。拓郎が割と歌謡曲を一生懸命作ってた頃で、拓郎メロディが歌謡界に鳴り響きますね。
♪アグネス・チャン『アゲイン』
スー)Twitter、masaki78さん《拓郎声に変換できる》という指摘、いい事仰いますね。♪おかえりーただいまー(☆拓郎モノマネ?ややダミ声シャウトするが、嘉門達夫に聞こえる^^;)ハッハッハッ。(拓郎モノマネ)できるんですよ。フフッ。ああかけられて良かったー。‘78に帰りたい「窓際族」でもいいから。エエ感じでございます。
ミ)サビの最後に明るくなるのが拓郎さんですね。
スー)(☆再び拓郎モノマネで)♪アゲ~イン⤴アゲ~イン⤴もお一度ォ~フフフッ。メールとか今日盛り上がってますね。是非是非送って下さい。全部見ております。
ミ)‘78に生まれていなかった方も、その頃の雰囲気を知ってる方も送って下さい。
スー)やっぱりピンクレディーのイメージが強いんですけど、ピンクレディー以外にもイロイロありますからね。その辺、探索して送って下さい。よろしくお願いします。

【ミラッキゾーン YMOへの道】
スー)今日は《始まりの予感~1978特集》な~んちゃって。このゾーンはミラッキ大村さん昭和55年生まれでございます。
ミ)はい、今日の特集の2年後に生まれました。私の大好きなYMOは‘78年11月25日発売「イエローマジックオーケストラ」デビューなので、実質的な活動は’79からでブレイクして行くんです。
☆’22,8発売新刊「シン・YMOイエロー・マジック・オーケストラ・クロニクル」田中雄二・ディスクユニオン(700ページ弱あるボリューム)を元にミラッキさん解説・選曲。
☆アルバム「ゴールドウィン」スージーさんなら選曲は『ラッキーマン』。坂本龍一キーボードと矢沢永吉ボーカルとの“対話”に注目。曲後ベースが目立っていると。後藤次利、恋の逃避行直前、スージー情報^^;
♪矢沢永吉『ボーイ』

☆‘78アルバム「ときめき」。作曲冨田勲。スージーさん大好きNHK「新日本紀行」テーマに歌詞をつけたもの。
♪矢野顕子「やめるわけにゃいかないわ」
スー)あのぉ、どこが「新日本紀行」?全く!最後のフレーズだけです。あとね、2曲連続、ベースのクセが強い。
ミ)アハハハハッ。

☆’78,11,25YMOデビューと同日発売、アルバム「BEGINNING」。高橋幸宏作詞・細野晴臣作曲。スージーさん「裏被りですね」^^;。
♪竹内まりや『輝くスターリー・ナイト』
スー)これ、「細野晴臣み」全く無いですね。
ミ)「誰み」がありました?
スー)ハハッ「大瀧み」!

☆♪ロジックスシステム『ドミノ・ダンス』ファミコンサウンドの前にループ音楽で踊れるダンス音楽YMOがあったのに驚いたミラッキさん。選曲理由①いろんな音が鳴ってる繰り返し②歌声が入ってるが歌詞がわからない③ライブでは演奏しない→テクノの極み
♪イエロー・マジック・オーケストラ『マッド・ピエロ』
ミ)皆さん!矢沢永吉~YMO同じ年にこんな音が出てるんですよ!(☆コーフン気味)
スー)大変だ、そしてあなたはまだ生まれてないと。こんだけ喋っても。ハハハッ。次は、大活躍したあの作詞家についてです。

【22:00台前半 八面六臂の阿久悠と河原の石川五右衛門】
スー)メール松戸市キャプテンKさん《庄野真代さん『マスカレード』がこんなにもバリ―・マニロウ『コパカバーナ』っぽいなんて知らなかった》いい事書きますねえ。バリ―・マニロウめっちゃ流行ったんですよ。洋楽の布施明みたいな方なんですけど。ちょっとラテン味が入ったディスコ。とにかく‘78はディスコなんですよ。「サタデーナイトフィーバー」(※’78日本公開、アメリカ映画。劇中音楽と共にディスコブームを生む)。ディスコって言っても、簡単でドンドンドンドン!バスドラムがとにかく4分音符を叩き続ける、っていうある意味では世界のポップス史の中では最もメジャーなリズムです。BTS『Butter』もそうですし『Dynamite』もそうですしね、とにかく4つ打ちドンドンドンドン!でそれが日本でホントに花開いたのは、「フィーバー」ってのが流行語になったくらい「サタデーナイトフィーバー」を背景にした‘78ディスコブームでございます。とにかくディスコ。’78“言葉”の方ですと、阿久悠でございます。とにかく阿久悠全盛期なんですよ。この年のレコード大賞がピンクレディー『UFO』でございます。阿久悠は大賞3年連続『北の宿から』『勝手にしやがれ』『UFO』。
ミ)わあー。
スー)この30分間は阿久悠、八面六臂の活躍を味わいたいと思います。なんかねぇ私がけしかけてんのか、リクエストが集まるんですよ岩崎宏美『二十歳前』。ルナフェアリーみみさんまーさん村ちゃんさん。『ブルー』と同じような意味で、月曜9の音粋っぽいのかもしれませんけど。
ミ)フフフ。
スー)岩崎宏美さんこの年‘78YMOが出る11月に二十歳になります。私はYMOが出る翌日11月26日に12歳になるんですフフッ。『二十歳前』ですから「ジャスト・エイジソング」でございます。ハハッ。
ミ)ハハ出ました、月曜9の音粋お馴染み。
☆作詞阿久悠作・編曲穂口雄右
♪岩崎宏美『二十歳前』
スー)♪16,17,18と~愛したあの人の心を確かめてみたい二十歳前。歌謡界では10年前までは♪15,16,17と私の人生暗かった~って言ってたんです。(※‘70藤圭子『圭子の夢は夜ひらく』)それがこんだけパァ~ッとなるのは阿久悠の手腕でございます。こんなんは、ちょこざいな、ですよ。この前が『思秋期』ですから名作連発連発!
ミ)はあー。
スー)でその次が皆さん大好き、ってハハッ俺の趣味を全体化するのもどうかと思いますが、『鮮やかな場面』ですよ。
ミ)ハハハッ。
スー)もうどーなんだっていうこのパワーですが。
ミ)しかし歌声、今日はもう誰が歌ってるかわかる曲ばかり。
スー)フフッまあ私がそういうのを選んでるっていう気配もあるんですけど、さっきの女性達にしろ、ただまあ、地声(の凄さ)っていいましょうかね。
ミ)私の選んだ永ちゃんにしろ矢野顕子さんにしろ竹内まりやさんにしろ…。
スー)ちょっとまあ矢野顕子は別次元って感じですけど。今でも「新日本紀行」がどこにあったのかなあって。ハハハッ。岩崎宏美さん今でも野口五郎さんとやってて、上手いですよねえ。今日かけてる曲の人達は、大体今でもバリバリやってますよ。‘78恐るべしです。で、当然この年はピンクレディーなんですが、さすがに普通過ぎるかなと思って、ちょっとだけずらします。’78ピンクレディー全盛期に大瀧詠一が「LET’S ONDO AGAIN」ていう変ちくりんなアルバムを出し、その中でリアルタイムでピンクレディーのパロディやってんですよ。

☆ミラッキさん再びコーフンして、‘78,11,25 YMOデビュー日に大瀧詠一「LET’S ONDO AGAIN」発売、竹内まりや「BEGINNING」庄野真代『マスカレード』発売「ドキドキした」と。スージーさん「特異日だ。でも我々盛り上がってるけど、世間的にはどーでもイイ話。細野晴臣が大瀧詠一「ナイアガラムーン」を聞いて「やられた!」と言った。この時大瀧詠一はどうだったのか。」

スー)‘70年代後半大瀧詠一のノベルティソングについてです。いつか話しました大瀧詠一には”ナイアガラマニアの同調圧力”ってのがあって、中々ね否定的な事言えない空気ですよ。で私も嫌われるのがヤだから、あんまり言いませんよ。
ミ)ハハハッ。
スー)ただね、(ノベルティソングが)ホントに面白いのか問題ってのがある、僕じゃないですよ、僕の友達が言ってたんですけど。僕の友達が。いとこの友達の叔母の姪のハトコが…。でもね、この曲は、掛け値なしに面白い!ピンクレディーのあらゆる曲をガーッとミックスしている。繰り返しますけど、大瀧詠一のノベルティソングにはいろんな評判があります。でもこれはもう本当に傑作だと思いますね。クレジットが《作詞阿久悠・替え歌大瀧詠一》ってなってるんです。この時超メジャーの阿久悠とあんまり知られてなかった大瀧詠一が、7年後に小林旭『熱き心に』を作るんですよ。7年前二人はこんな形で絡んでいたという。
♪オシャマンベ・キャッツ『河原の石川五右衛門』
スー)聞いてて、何をモチベーションにこういう曲を作ろうとしたのか、僕は気になる訳ですよ。ハハハッ。
ミ)ハハハハッ。
スー)渋谷陽一のインタビューで《ホントにコミックソングが売れないで、家族でお粥みたいなのを食べながらコミックソング作ってた》って言うんですよ。早くロンバケ作ればいいのに!って思うのは後付け、結果論なんですけど。ハハハッ。
ミ)ハハハッ。
スー)「NIAGARA CALENDAR」(’77)はそういう曲が集まってるアルバムで次に「LET’S ONDO AGAIN」。同じ日にYMO が出て、大瀧詠一がどんな風に思ったのか。ハハハッ。いや、この二人が同じバンドにいた、っていう。何してんねん、ていうね。
ミ)クレジット「替え歌」って凄いよな。嘉門達夫さんですら「脚色:嘉門達夫」って書いているのに。
スー)ああそう。これ面白いのは無理矢理なところ。「ゥ―ウオンテッド」が、「イシカワ~」。
ミ)ウハハハハハッ。
スー)語呂もあってないし、ハハハハハッ。こんな感じで笑えるってのが、この曲の名曲性かなって思います。話戻します。阿久悠の話でした。ピンクレディーが一網打尽、年間ベスト1,2,3位。それで阿久悠=ピンクレディー⇒‘78ていう話になるんですけど、他にも名曲を出しているんですね。やっぱり最高水準になるのは大橋純子『たそがれマイ・ラブ』だと思います。阿久悠・筒美京平の組み合わせで’71尾崎紀世彦『また逢う日まで』を作った傑作コンビが、まだまだ現役感を持っています。歌詞凄いですよ。「痺れた指、滑り落ちたコーヒーカップ砕け散って」どんなシチュエーションやねん、って。ちょっとなんか、神経系の病気かなんか?フフ。パーンッ!て割れるっていう事なんですけど、あのメロディが乗ると、ホントに恋の終わりって言いましょうか、ロマンティックでドラマティックな曲になります。(オンエアするのは)2回目だと思いますが、まあ名曲なんで聴いて欲しいと思います。
♪大橋純子『たそがれマイ・ラブ』
スー)また地声が強い…。そしてこの年の紅白、トリを飾ったのは沢田研二『LOVE(抱きしめたい)』。阿久悠()系タイトルでは八代亜紀『花(ブーケ)束』ってのがあります。この沢田研二が紅白白組のトリだったんですよね。こん時紅組が山口百恵『プレイパックPart2』。初めてポップス系がトリを取った。それまでは全部演歌だった。そういう時代なんですよね。
ミ)へえー。
スー)だから今さっきニューミュージックと歌謡曲が、ていう話をしましたけど、紅白的に言うと演歌から歌謡曲、ニューミュージックになって行く地殻変動もあったんですね。
ミ)‘78年、まさに始まりの予感だ。
スー)沢田研二ばかりかけてますんで、これはちょっと丁寧な説明をしたいんですけど、これはね、♪さよなら~さよなら~さよなら~って歌う、低いトコの♪ら~って歌うところ。沢田研二がこの辺からグングン声が出て行って、低音が伸びやかにビロードのような声になっております。紅白のトリか、一応、山川静雄用意しておりますんで。
ミ)じゃ、モノマネでお願いします。
スー)ハハハッ!俺がいつもタブレット純にやってる事はこういう事か。頑張ってみます。ハハッ。モノマネ⁉
♪イントロ~さあ、全国女性の皆さん、ジュリーの歌に抱かれて下さい『LOVE(抱きしめたい)』昭和53年の歌い収めは沢田研二さんですぅ~。
♪沢田研二『LOVE(抱きしめたい)
スー)メール、イロイカさん《この年NHKで始まった「ウルトラアイ」っていう番組をウルトラシリーズだと思ってワクワクして見たら、黒縁眼鏡のアナウンサーが出て来る科学番組でがっかりしました》それは、山川静雄です。ハハハハッ。
ミ)なんか今、1978年が終わったなって思いました。
スー)ハハハハハッ!終わってますよ!44年前に終わってます。阿久悠が制覇して、それまで太田裕美とか原田真二とかやってた松本隆が、この翌年に『セクシャルバイオレット№1』(桑名正博)で初めてオリコン1位。こっから松本隆の時代が始まるという歴史絵巻でございます。
ミ)そして‘80年代になると松田聖子さんが出て来る。
スー)そうそう。当然’80年代は’80年代でいいトコロがあるんですけれど、‘78の、非常に作り込んだアナログ感って言いましょうか、ニューミュージックの2項対立とか、’80年代に向けてなんか新しい事が始まる感じ。いやあ、阿久悠堪能しました。じゃあ最後のパートは’80年代始まるぞ、という次の時代への予感みたいな話。ここまで割とメジャーな曲が多かったんで、ちょっとだけマニアックな曲をかけようかなと思ってます。

【22:00台後半 ‘80年代への予感】
スー)『たそがれマイラブ』と『LOVE(抱きしめたい)』両方ともリクエストしたのが、イジリー岡田ジャパンでございます。多分今、喜んでいると思います、舌ペロペロペロってしながらね。年齢、書いてます。同世代です54って。
ミ)54歳のつけるラジオネームって…なんか、ハハハハッ。
スー)ハハハッ、イジリー岡田ジャパン。あの~仰る事はよくわかります。多分テレビ東京の深夜見た世代ですよ。ギルガメッシュナイト。
ミ)ハハそれ僕ら世代、僕らが10代だったんで。
☆ミラッキさん達スージーさんより下の世代は沢田研二はモノマネ岩本恭生で知った。ちあきなおみよりコロッケ等。全部モノマネ四天王と嘉門達夫から知ったと言うミラッキさん。

スー)ポップ、軽薄短小などガラッと変わった‘80年代の導火線が’78に敷かれている。‘80にドーンと行く音楽家達のアルバム、ラスト曲に次の時代の予感が見える。代表は細野晴臣「はらいそ」の「モアベターよ」(※アルバムラスト曲『はらいそ』最後に細野晴臣が語る言葉「この次はモアベターよ」)。じゃあ’80年代を席巻するミュージシャンが、この年のアルバムラストにどんな感じで入れてたか。アルバムラストソングメドレー。
☆2年後『RIDE ON TIME』でブレイクする予感
♪山下達郎アルバム「GO AHEAD!」『2000トンの雨』

☆割と好きな事やってる。‘80「タイニイバブルス」的な’81「ステレオ太陽族」的な感じ。‘80年代前半サザンを予感する洋楽性が高い。途中でジャズっぽくなる等。
♪桑田佳祐アルバム「熱い胸騒ぎ」『今宵あなたに』

☆待ちきれずに‘78秋に大ブレイクする。西遊記でドカーンと行き翌’79はゴダイゴの1年になる。めっちゃ派手な曲、演奏もパンク。
♪ゴダイゴアルバム「西遊記」『Celebration』
スー)‘78が終り、’79そして‘80がやって来るという感じでございますね。この最後にかけようとした曲がミラッキさんと被ったんですよねえ。
ミ)そうなんですよ。
スー)和田アキ子『コーラスガール』。ミラッキさんはどういう理由で選ぼうと思ったんですか?
ミ)これは‘78特集で調べていて出会って、なんとなく’78っぽいかなと。
スー)ハハわかります。私なんか「紅白歌のベストテン」とかでリアルタイムで見てましたから。いい曲ですよね。私とミラッキさんで偶然選んで驚いておりましたが、2人で推薦できるという事ですね。コーラスガールのグループがあって、その中から一人が恐らく結婚か何かで抜けるメンバーに、現役メンバーがメッセージするという歌なんですよね。
ミ)歌詞のストーリーがスッと入って来たんです。
スー)そうですね。和田アキ子が歌うのがいいですよね。「待たせると悪いから私はそろそろバスに乗るわね コーラスガールの旅だものきっとまた賑やかになるわ 旅先で手紙を書くけれども幸せだったら返事はいらない」
ミ)そうそうキラーフレーズが最後に来るんですよ。
スー)阿久悠全盛期ですが、これは竜真知子。阿木燿子、竜真知子、三浦徳子、新しい才能の作詞家、男性では松本隆達の、新しい言葉が入って来る感じですよね。狩人『あずさ2号』サーカス『アメリカン・フィーリング』竜真知子等の新しい世代が来る。コーラスガールが旅立って行くという事で、音楽しかないコーラスガールが旅立って行きます。(☆急にモノマネ風に^^;)それは、今回ご紹介した今でもほとんど現役の‘80年代に向かって突き進んで行く、音楽家達のメタファーかもしれません。山川静雄です。
♪和田アキ子『コーラスガール』
スー)‘70年代もたまにはいいモンですよね。
ミ)いいですよね。『コーラスガール』1本の映画を見たような。
スー)いい曲ですよね。あと、みんな歌、上手いですよねえ。次また‘90年代とか2000年代とかやるかもしれませんね。
ミ)そうなんですよッ‼(☆現代史に近くなると力むミラッキさん^^;)20年前で2000年なんですから!たまに確認しないと!
スー)ホントだ。来週は国立大学出身ミュージシャン特集。私立大学ばっかりやってきましたけど、日本全国の国立大学を一網打尽。楽しみですねぇ。皆さんも予想して下さい。山川静雄でした。【終了】

★44年前特集だが、オンエア曲のミュージシャン達は、今も現役バリバリに活躍しているという物凄さ。地声の強さ、歌の上手さも素晴らしい。YMOがデビューし大瀧詠一は傑作音頭に注力。全盛期の阿久悠は歌謡曲をドラマティック・ロマンティックなポップ系へ開く。作り込んだアナログ感、歌謡曲とニューミュージックの二項対立の他、80年代に向けて新しい事が始まる予感が見える‘78年。世界は達郎、サザン、ゴダイゴを待つ。

☆9時台後半でミラッキさんが紹介した「シン・YMO」ディスクユニオン商品詳細情報サイトで「bayfm『9の音粋』(9/5放送)にて「シン・YMO」が紹介されました!」と赤字で書いてありました。
☆来週(9/12)《国立大学特集》
☆番組特製ステッカー賞⇒なぞかけ大賞:へっぽこさん シェア大賞:TAKAさん

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