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『グリド甲州 2021』

ようやく『グリド甲州』の新ヴィンテージを瓶詰めいたしました。
山梨県産の甲州ブドウを丁寧に醸造し、”白ワイン「甲州」を日用へ”という父の想いが込められたワインです。
2021年産も皆様に愛されるワインとなりますように🌼


先月、ロンドンでグレイスワインの甲州に合わせるフードマッチイングの大会が開催されました。

最優秀賞に輝いたのは、鯖のお料理でした。甲州は青魚(鯖)でも全く違和感なく受け止めることができる懐の深いワインです。

『甲州 菱山畑』の味わいの厚みが松の実やリエットのコクと相性が良く、ワインの心地よい酸味とエルダーフラワーのジェリーとのバランスも期待できる一皿。
ヨーグルトを合わせた点も興味深く、何よりも甲州の繊細さの中にあるスパイシーさ(ここではクミン)を感じ取っていただき、完成度の高いお料理に仕上げていただいたことが受賞の決め手になりました。

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Scottish mackerel fillet, marinated in rice wine vinegar & lightly torched by Josie Phillips


次点は、2点選ばれました。

一皿目は、甲州の繊細さの中にあるほのかなフェノリックとも言える余韻や、『甲州 菱山畑』に奥行きを与えているスモーキーさをよく感じ取ってくださっているお料理でした。
シーバス(スズキ)の繊細な味わいに、ルバーブのシャープな酸味の奥で余韻に残る根菜のような渋み、スモークしたオイルをプラスして洗練された印象を受けました。

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Cured seabass, pickled forced rhubarb juice & smoked oil by Harry Cooper



次点のもう一皿は、コーニッシュクラブやコールラビの繊細で優しい甘みが甲州の繊細な味わいとの調和を期待させます。
ワインのミネラルに貝のスープや海藻を合わせた点も秀逸で、コールラビ、りんごの食感やミントの香も良いアクセントとなっていて、とてもきれいなお料理です。すべてが的確なのですが、もう少しお料理のウエイトがあれば…という思いでした。

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Handpicked Cornish crab, kohlrabi, apple and shelfish broth by Max Manning


『グレイス甲州』『甲州 菱山畑』に合わせるフードマッチ大会の様子はこちらのサイトをご覧ください👇

私は醸造家ということもあり、これまでお料理との組み合わせに関してはソムリエの方にお任せしてばかりいたのですが、コロナ禍により、こういったペアリングの審査もさせていただくようになりました。
一つ一つが挑戦で、自分を磨く日々にもなっています。尊い経験をさせていただき、感謝をしています。

これから山梨も山菜の季節を迎えますが、甲州と山菜は大好きな組み合わせです。
旬の山菜に加え、山梨の高原野菜も力強い味わいです。来県の際は、美味しい天ぷら屋さんがありますので、是非甲州とお楽しみください。
特におすすめはこちらの二店舗です🍴

「天松」🍽

「urega」🍽


ブドウ畑ではつくしが顔を出し始めました。
春ですね🌱

三澤農場にて

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