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今月の水の使用量と請求金額-水の使用量は身近な物を使って現実を正しく知ろう
我が家の今月の水道料金の明細です。
水の使用量と請求額が表示されていて毎月メールでお知らせが届きます。
中東は固定された住所がなく、基本的にペーパーレス社会なので
こう言った点はとてもデジタル化の恩恵を受けています。
さてバーレーンの気温ですが先月からどんどん上昇していて、
6月末から一気に灼熱地獄になります。
これだけ暑いと使う水の量も必然的に増えがちなのですが、
明細を見る限り今月はまだましな方です。
![](https://assets.st-note.com/img/1687237753243-e3IpfYsBjr.png?width=1200)
今月の水の使用量は4人家族で9m3(立方メートル)、
料金は日本円にして2,543円でした。
一般的な日本の家庭と比べるとだいぶ少ない水の使用量のようです。
下記の参考資料と見比べても、
一人暮らしの人が使う1ヶ月分の水の使用量とあまり変わらない量です。
ご家庭での1ヶ月あたりの平均使用水量は、単身世帯で8.2㎥、4人家族で24.3㎥等となっております。
ですが、ここで「なんだ家は一般家庭と比べて節水できるじゃない」なんて
タカをくくっていてはだめなんですよね。
9m3、2,543円この数字を見る限りではそれほど環境問題に対する
インパクトや家計の負担は想像できません。
ですが9m3と言う量がいったいどれくらいの量なのかを、
具体的に数値で見える化してみると
実はそれなりのインパクトがあるものです。
9m3を1ℓペットボトルの本数で例えてみると、
9,000,000÷1,000=9,000本/月
(かなりやばい量)
一人暮らしの人が消費する水の量はだいたいこのくらいと言うことです。
これに加えて飲料水もありますから、
かなりの水を消費して私達は生活しているのですよ。
そして9m3をリッターに変換してみると、
9,000リッターになるのですがそれがどれくらいの
ボリューム感かと言うと、だいたいこのくらいです。
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![](https://assets.st-note.com/img/1687240295571-bpZZDnmQt8.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1687240354000-0LbtqfFqmI.png?width=1200)
シャワー、トイレ、キッチン周り、洗濯掃除など
全て含めた1ヶ月分の水の使用量「9m3」とは実際このくらいの
タンクに入る量を表しています。
9m3、2,543円月々の光熱費で見ればむしろ安い方ではありますが、
けれども見直すべき所はこの数字ではないんですね。
一番重要なことは”自分達がリアルに消費している資源やエネルギーの
全体感”の方なんです。
生きるためにはゴミが出る、水がいる、食べ物がいる、空気がいる、
電気がいる。体と思考だけでは何も出来ない私達ですから、
せめて自分と家族が消費している毎月の電気、水の使用量は
正確に把握して節約に務めるべきなのかもしれません。
それとこれはそもそも論になるのですが、
毎日髪の毛なんて洗わなくていいし、毎日お風呂なんか入らなくていい。
健康や幸運のためにも毎日トイレ掃除や入浴習慣をつけた方がいいと
おっしゃる先生方もおられますが、
それは全く環境問題を無視した話だと個人的には考えています。
トイレ掃除をするならば、流すのは一回にしようとか
節水のために掃除は2日に一度にしようとか。
そう言う心遣いや思いやりの方がよっぽど世のため人のためです。
便器も最近は節水タイプがありますから、
ぜひ10年経ったら新しい家電、新しい便器に買い替えてみるのも
資源の節約になりますから、参考程度にご参照下さい。
ちなみに我が家のトイレは節水タイプです。
![](https://assets.st-note.com/img/1687240854871-e7J2psZrQl.png?width=1200)
節約の見える化は本当に大事ですね
![](https://assets.st-note.com/img/1687240841882-eAKWuGH0Nh.png?width=1200)
水道料金を支払っている限り、
蛇口をひねれば水は好きなだけ使えてしまいます。
けれども世界に存在する水の内、淡水はわずか3%弱、
そして人間が使える生活用水はさらに少なく0,01%です。
先進国に暮らしていると、
水不足の問題についてどうしても他人事として捉えてしまいがちですが、
2つ前の記事でもお伝えした通り、現在様々な国では深刻な水不足が
大きな環境問題と人権問題にまで繋がっています。
気候変動と共に河川や湖の水位が下がり結果的に水が干上がってしまえば、
そこに住む人々の命をも脅かすことになるのです。
遠く離れた異国の地で水に悩む人々がいる一方で、
「健康と金運アップために、
シャワーで済ませず毎日入浴しましょう!」なんて、
どの口が言うんでしょうか。
こう言う事を発信されている方は、
きっと世の中の全体像を見ていない人達です。
無価値な情報を取り入れるよりも
まずは「私にも出来ること」から無理なく習慣化してみる。
そして後々の家庭教育の一環として
親自身が資源の種類や環境全体の仕組み、またそれらの限界についても
多くの知識を蓄えていることが、
将来的には子供の未来にも良い影響を与えてくれるはずです。
光熱費の明細表一つでも実はそこから見えてくる環境問題の様々なこと。
いつか子供達と一緒に考えられたら素敵ですね。
光熱費の請求明細はただの明細じゃない。
それらは今のあなたの思考と行動を示す指標です。
今回の記事がどなたかの役に立てば嬉しいです。
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