アジリティ、レジリエンス、トランスフォーメ―ション
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク(以下、ボルドリッジ)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジは2年ごとに改訂されており、1月に2023-2024年版が発刊されました。
ボルドリッジ2023-2024年版では、「今日の組織が直面している主要な概念および重要な問題」として次の項目を挙げています。これらはボルドリッジ審査基準を構成する7つのカテゴリ全体に織り込まれています。
そのひとつに、「アジリティ、レジリエンス、トランスフォーメ―ション」が挙げられています。
俊敏性(agility)の概念により、組織はより迅速に緊急事態に対応したり、運⽤環境の変化に対処したり、差し迫った機会を活⽤したり、戦略的な課題に対処したりできるようになります。
ボルドリッジ審査基準においては、俊敏性は、経営幹部の成功のための環境づくり(Cat1)、戦略策定(Cat2)、働き手の組織化と管理(Cat4)、製品・サービスの設計、および供給網の管理(Cat6)に登場します。
俊敏性の期待される効果である回復力(resilience)は、組織が働き手、顧客、およびその他の利害関係者の変化するニーズを理解し、準備するのに役立つように、審査基準全体に登場します。
今⽇の回復力とは、多くの場合、事業の変⾰(transformation)に備えること、すなわち、次のことができよすることです。
・機会と脅威の両⽅に迅速に対応すること、
・戦略、⾏動計画、⼈員計画、およびプロセスを適応させること、
・信頼の組織⽂化を備えた堅牢なガバナンスシステムを持つこと
ができるようになることです。
実際に、ボルドリッジ審査基準にどのように織り込まれているかを見ていきましょう。
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ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークで、組織の変革と改善を支援します。
ボリドリッジ・エクセレンス・フレームワークの日本語版はありませんが、その要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。
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旅の人
グローバル・クオリティ・フォーラム(Global Quality Forum、GQF)は、米国MBNQA、欧州EFQMなど、世界の経営革新プログラムをグローバルに研究し世の中に貢献するグループです。本項担当の黒瀬 晋は、2006年からGQFに参画し活動を続けています。
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