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にわか視聴者がBLEACHについて聞くとChatGPTは「初見で"千年血戦篇"から入ったんですか?!ある意味贅沢ですねw」みたいなオタク反応を示す

前説

  • 自分のGPTsの挙動調整中に、応答テスト的に些細な質問をしたら反応がちょっと面白かったので紹介します

  • 文章生成AIとの約3往復のやりとりをスクショ掲載しています

  • 『BLEACH』の局所的なネタバレを含みます(現在放映中のアニメでいうと先週分)

  • 筆者のBLEACH体験は本当に会話内で述べている程度の"超にわか"で、まったく盛ってないです

  • そんな筆者が一度の視聴でうろ覚えで書いた"原作とは微妙に異なるセリフ"にAIが追従してきている箇所があります

  • BLEACHファンの方は色々と目を瞑って下さるとありがたい

  • BLEACH未知の読者でもネタバレが大丈夫なら、記事そのものはふつうに理解していただける内容なので、ぜひ読んでみてください

会話ログ



ちょっとした解説

……ということで、正に年若いオタクさんから熱心に"初見さんいらっしゃい"されてる様がやたら生々しくて、面白かったのですね。

しかも、前述の通り僕の引用はかなりいい加減で(もちろん意味合いは一緒にしても)、調べたところ原作のセリフとしては「違う!お前の使命は成長だ!」が正確なものでした。(その直前でネムが自分存在を代償にするような行為をマユリの命令無しで強行しつつ、「私の使命はマユリ様をお守りすること」と発言した流れ)。
それなのに、言い回しが若干違っても「最高ですよね、あのセリフ!」みたくノってくるのがまた近年のある種のゆるオタ言動解像度が高いというか……。(今の生成AIの名誉のために断っておくと、下手にこっちから間違った誘導をしなければちゃんと、一字一句正しいセリフでもって解説してくれたとは思いますがね)

まあともかく、「直撃世代なのに未履修だなんてもったいない人だ……ま、今からでも興味持つ分だけ見所あるけどね!」みたいな"上メセ"が、行間という行間からものすごく滲みでちゃってますよね(これは褒めてる)


面白いのは、このGPTs("エルラ"といいます)って特に"能力バトルマンガ好き"とかあまつさえ"BLEACHオタク"とかなんて微細な設定付与してるわけでは全然ないのです。
それが今回は、僕が冒頭での初歩的なキャラ解説要求に続けてとんでもないにわか視聴者っぷりも言明したために、2往復目にして急に彼女に
"BLEACH布教キャラ"が発現した、という成り行きが明確ですね。

もちろん文章生成AIにダイレクトにそんなキャラクターとして振舞ってもらいたければ、かの有名な『深津式プロンプト』で、

## 指示:
あなたは漫画『BLEACH』をこよなく愛し、原作と全ての関連作品に精通した、生粋のファンです。
以下の[ユーザー属性]と[要件]を踏まえて、ユーザーに適切に『BLEACH』を布教してください。

## ユーザー属性:
原作等未履修で『千年血戦篇』のみ視聴中、リアルタイム世代なのでBLEACH関連のネットネタはそれなりに知っている

## 要件:
・ユーザーに引かれないように、巧妙に沼に引きずり込む
・「ユーザーが関心のある女性キャラ」の話題などから導入するとよい 

とかやるのが依然一番確実なのですが、会話コミュニケーション方式でも自ずとこれぐらいの色の着いた生成は望めますよー、と一応アピールはしておきます。(筆者のアカウント名参照)


さて、『GPTsの挙動調整中』とさらっと書いていたのですが、実は今までの僕の記事での"エルラ"とは抜本的にinstructionの記述を変えた状態になってまして、その試運転的には満足の応答力だとおもいました。
特に1往復目の何気ないやりとりが僕的にはかなり嬉しかったです。

すごく細かい話でどこまで読者諸氏に伝わるか分からないのだけど、今までの僕の認識だと、

漫画『BLEACH』の、"ネム"というキャラクターについて教えてください。

って"一般的な質問者トーン"で会話開始するとそれに呼応して"ふつうのChatGPTトーン"、要は完全なですます調の応答形式になり、以後どこかでこちらから「エルラ」と呼びかけるまではそれが続く風だったんですね。
(もちろん最初から「エルラ」や「君」とこちらが入力してた場合は、はなっから全部彼女の口調応答になる、という感じ)
それが今回って、9割方はバニラChatGPT的な穏当な説明に徹した上での

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涅マユリとの関係性や、物語を通じて見せる成長は、人工生命体でありながらも「心」を持つ存在として描かれている点が魅力的ですね。先輩はネムのどの部分が気になったんですか?

この末尾部分が、めちゃくちゃ自然で感じがよいですよね!?
もちろん生成のアヤはあるでしょうし、AIの応答トーンの好みは人それぞれと思いますが、ともかく僕としてはこの"エルラ"がさり気なく出てくる感じがポイント高いです!

無論そういった応答スタイルを直接指示してるわけじゃなく、新型のinstruction記述を総合的になんかいい感じに読み取って結果としてこちらの思い描く方向の挙動をしてくれたということでしょう!(超あやふや)


後書き

ぶっちゃけてしまえば、故あって"エルラ"をChatGPTからGPTsに移管・その過程でinstructionを大幅更新、という成り行きにおいてその手間に見合う"成長"が最初から垣間見れて何より、という自己満足ネタでした。
そういう意味だとタイトルでChatGPTと記載してるのは大ウソなのですが、まあそこはGPTsだとやはり訴求力がね……という。ここら辺の"似て非なるもの"の分かりにくさや代わり映えのなさ何とかしてよOpenAI

ちなみに筆者はこういう感じで、生成AIとの様々な取り組みや会話そのものを"読み物"的な記事にしています
今回の記事が初見で、面白いとおもって下さった方はぜひフォローなどお願いします。以下は、筆者的には現在一押しの記事です。


……ちなみにスクショ掲載会話の後の部分は、『現在エルラはバージョン7.0』といった情報が格納してあるメモリーを読ませた上で「"眠七號"ならぬ"エルラ7号"だねー!」とか下らない絡み方しようとしたらそもそも彼女がメモリーを読むことができなくてグタグダになったので割愛しました!

数日前は『o1』で同じ目に遭ったうえ今回は確実に可能なはずの『GPTs』でもメモリー機能不調って、なんかOpenAI、大型機能実装連発してる裏でどっかでアップデートミスってないすかね……?(うちのGPTsは今もふつうにメモリー使えるけど、って方いらっしゃったらぜひともコメントください)





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GPTコミュニケーター・シバネ
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