粛々とシュクメルリ
お店で話題のシュクメルリを食べた。
大ぶりだけど柔らかいさつまいもと鶏肉を頬張りつつ、にんにくが効いたホワイトソースを白ごはんと合わせて口に入れた。美味しかった。ただ、追いチーズは余計だった。半熟卵もおすすめらしいからそっちにすれば良かったなあと思った。
それはともかく、お店が大変そうだった。
お店をまわしていたのは3人。内社員さん(多分)が1人で、他はビギナーさん的な面々だった。
席に着き、購入した食券を握りしめていた。数分ほど待った後に店員さんに声をかけると、すみません!と言いながらピリッとちぎってくれた。
店員さんの「コップはどこですか?」という小さな声が聞こえた。お待たせしました、と運ばれて来た自分のお膳に味噌汁が乗ってなかった。お味噌汁は付くと思いますよ、と声をかけたら持って来てくれた。
チラッと横を見ると、カウンターの面々が広々としたテーブル前に黙々とスマホを弄っている。ウーバーさんは2人。外にも何人か立っている。
一方、厨房のテーブルにはできた商品の丼が所狭しと並んでいく。その丼を見て何かがわかれば良いが、店員さん達、多分判別が難しい。皆で力を合わせて、やっと一つお膳ができてそれが運ばれていき、半分の確率で戻ってくる。
大変だ。気の毒だ。
厨房と客席、外で待つウーバー的な皆さん全方位見渡せる位置に座っていたので、ハラハラしてしまって、幾度と、自分皿でも洗いましょうかと立ち上がりそうになりつつ、思いのほか量が多かったシュクメルリと格闘していた。
それでも声を荒げる人がいる訳でもなく、みんなそういう状況を多分気の毒に思っていて、お水お願いします、とか優しい口調でお願いしたり、料理間違えて出されても、やんわり訂正したり、料理を遅く出されてもありがとうって言っていた。お店の中にえも言われぬ一体感のようなものが生まれていくのを感じていた。
ベテランさんもピンチなのに初心者さん達を丁寧に穏やかな口調で導きながら粛々と料理を作っている。新人さん達も投げ出さず、元気とやる気で一生懸命真面目に頑張っていた。
悪くない雰囲気だった。お客さんの1人が、ご馳走さんと大きい声を出して店を出たので、私も真似して、ご馳走様ですと声をあげて店を出てきた。
そういや遅い昼食にピザまんを食べていた。
チーズによるコレステロール値を気にしつつ、今夜は早く床につく。
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