一写一文、中沢新一の言葉を嚙みしめる そのニ
中沢新一
妄想でつくりだされた世界は、非対称性の原理によって動かされている。このような妄想を吹き払うことによって、正しい認識を取り戻していくことを仏教は説く。そこには自己と他者の区別はなく、概念による世界の分離もなく、あらゆる事物が交換の環を脱出した贈与の空間で交流し合っている、それが無妄想によってとらえられる世界の裸の実相だと、仏教は説く。
(カイエソバージュより)
*自分自身も改めてこの言葉を嚙みしめたいと思います。
*私の「シン世界を写真と言葉で旅するシリーズ」もよろしければご覧下さい。