#特上雄町プロジェクト 酒米等級検査の結果は?
2020年11月2日 早朝から決戦の場所「瀬戸町ライスセンター」に向かって車を走らせる。
最高級の雄町米を目指すプロジェク2年目の挑戦。その結果(等級検査)が決まるとあって、眠れぬ夜を過ごした。数日前から何だか落ち着かないし、前夜は夜中から強まった雨音のせいもあるとはいえ、うたた寝を繰り返すうちに朝になってしまった。
瀬戸町ライスセンターは600キロのフレコンを受け入れて検査する場所で、雄町の比較的規模の大きな農家さんの米が並んでいる。
100以上並んだ黒い皿のひとつひとつをベテラン検査員の額田先生が検査していく。この道うん10年の雄町専門の検査員だ。赤磐雄町米と呼ばれる旧赤磐地区の雄町(赤磐雄町米)の検査はすべてこの額田検査員の目によって決まる。青いニットキャップがキュートだ。
その100以上のカルトンの中で特上雄町プロジェクトの米、岡本さんの2.2mの篩でふるった雄町は1番最初に並んでいた。今日の検査の気合いの入り方が伺える。
結果は、特上に一歩届かず「特等」。
無念
病気のためうまく声が出ない額田検査員が必死に理由を伝えようと筆談で応えてくれた。
特上の整粒歩合は90%以上と農産物検査法で決まっている。品種改良していない原生種の雄町には高い壁だ。
検査を見守りながら若い検査員の方と談笑する中で、
「雄町で特上は無理だと思います。」
とはっきり言われた。そう言われると余計挑戦したくなる。生産者の岡本さんも同じ気持ち。
「一回くらい特上取ってみたい」
それくらい難しいから価値がある。そこには男のロマンがある。(女のロマンも)
特上雄町プロジェクトはまだまだ続きます。