#小説家
椿の花が咲いていた。完結篇(短編小説)
*こちらは前回投稿しました作品の続編ですが、これだけでもギリ成り立ちます。
「どうかされたんですか?」
俺は思わず声を掛けた。
何も考えもなしに身体が勝手に動き出し、口が滑った。
喧騒の中、俺とその花だけが透明な何かに包まれているようで静かに思える。
「え? あ、あの」
その椿の花は、振り向いてもやはり不安げにこちらを見上げていた。
一縷の望みもかけていなかったといえば嘘になるが、椿の花を
*こちらは前回投稿しました作品の続編ですが、これだけでもギリ成り立ちます。
「どうかされたんですか?」
俺は思わず声を掛けた。
何も考えもなしに身体が勝手に動き出し、口が滑った。
喧騒の中、俺とその花だけが透明な何かに包まれているようで静かに思える。
「え? あ、あの」
その椿の花は、振り向いてもやはり不安げにこちらを見上げていた。
一縷の望みもかけていなかったといえば嘘になるが、椿の花を