米国債金利低下の影響と 政策金利と市中金利
株道さんNote 9/9ザラ場市況/夕刊版の記事のコメントです。
メンバーの人から質問があったので答えたものです。
セクターの騰落でも景気後退が現れている。
米国の政策金利が下がるということは米国債が買われ、ナスも上がる。
ナスと日本のマーケットの連動は寄与度の高い銘柄。
今はAI、半導体が寄与度の高い銘柄になる。
これらは日柄が足りないので出番はもう少し後になりそう。
消去方で蚊帳の外だった内需に資金が集まっている。
為替は円高になると日本株は売られ易くなるので注目している。
景気後退だと原油などの資源が売られ易い。
選挙相場は動いていない。
選挙で買われやすい王道銘柄は米の金利低下で収益が低下するので綱引き。
質問
アメリカの金利が下がれば、新規発行のアメリカ国債の利回りが下がるので
人気が無くなると思います。
返信内容(1)
国債の金利(利回り)が下がるということは国債が買われることです。
召還後は満額保証だからです。例えば10年国債の場合は10年後。
市中金利(市場で取引される利回り)が高いということは国債が売られているからです。更に高い金利のものがでるから債券は売られて金利が高くなる。
政策金利下がるということは逆回転になり、
出回っている高金利債券が買われて市中金利も下がる。
もう少し追加すると日銀が日本国債を全部買っているので、市中金利が低いのです。
返信(2)金利について説明が不十分だったかもしれません。
政策金利は米国のFRBが希望する利回りの国債の値段です。
それを単純に銀行が買うわけではないのです。
例えば競り市場みたいなところで、売りをだすと銀行が自分達の思惑で幅広い買い値をぶつけてきます。FRBは高い銀行に売ります。
政策金利低下局面では、銀行は買えないと商売にならないので高く買います。次はその時点の利回りより低い米国債であることが予想出来ますので。
金利低下局面では米国債の人気は高くなり、利回りは低下します。
市中金利の動きで為替、株価も動きます。
要するに市中金利を常時チェックして変動を見ているのです。
(3)補足の図
米国国債のイールドカーブ(2年と10年の市中金利の利回り)です。
7月からピークを打って低下しています。
これは政策金利低下を先取りした米国債の買いです。
今、市場では逆イールドが解消されて不景気になるといわれて株価が下げています。2021年1月も逆イールドが発生して不景気になるといわれていました。この煽りを心配する必要はありません。
イールドカーブの説明をすると長くなるのでネットで調べてください。