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【就活生はこれだけ読め】入社する会社を選ぶ際に重要視した方が良いこと

※記載内容は個人の見解であって、所属組織を代表するものではありません※

「どの会社に入るべきか?」
「自分にとっての良い会社とは?」
「有名企業に入った方がいいのか?」

これを読んでいる就活生の皆さん、一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

「仕事が楽しくてしょうがない」
「仕事=趣味」

これは今の僕です。

このnoteでは、社会人生活3年目に突入し、毎日仕事に没頭し、企業の採用担当として約3万人程度の就活生を見てきて、且つ毎日”楽しく”働いている僕が思う

入社する会社を選ぶ際に重要視した方がいいこと

をお伝えしたいと思います。

僕の人事としてのビジョンである、「関わった就活生全員に最大の価値提供を。」に基づき記載していますので、ちょっと長いですが絶対に最後まで読んで頂きたいです。
※一部、独断と偏見、持論が含まれます。
※僕もたかが3年目の社会人なので、その点悪しからず。

[前提] そもそもあなたにとっての”良い”会社とは?

結論、そんな会社ありません。

いえ、無いというより就活生時代にそれを明確に見つけることは極めて難しい。と表現した方が正しいかもしれません。
なんなら、今の僕も楽しく仕事をしていますがこの選択が正解かどうかはまだわかっていません。

どういうことか。

自分の胸に手を当てて、今までの人生でしてきた意思決定を振り返ってみてください。
部活でも、勉強でも、恋愛でも、なんでもいいです。

「正解だったな」「失敗だったな」

今はそう思えますよね。ですがそれは全て結果論。当時起こった事一つ一つを選択前に全て予想できていた人はいないはずです。

加えて、
「当時は失敗だと思っていたけれど、今振り返ると正解だったな」
こう思う出来事もあったと思います。

何が言いたいかというと、

・人間は、自分の経験則/知識量のみでしか未来のことを推測できない。
・その選択が良いか悪いかは、その時の自分の状況によっていつの時代も変化し続ける。

ということです。

つまり、
その時にベストな選択をすることはできず、その選択がベストかどうかは死ぬ直前までわからない可能性もある。
ということです。
ただ一つ言えるのは、

自身の性格や習慣で選択をすることがベストな選択に限りなく近づく

ということです。

急に話が飛躍しましたが、というのも、これは有名な話で、
人格形成は10歳までに(注1)
習慣形成は12歳までに決まる
(注2)
と言われています。
(注1:https://eqwel-takarazuka.com/blog/798/
(注2:https://biz-journal.jp/2017/10/post_20863.html

つまり、ベストな選択はできなくても、ベストに近い選択、いわゆるベターな選択は自身の性格と習慣を重視すればある程度はできるというわけです。

いきなり核論に聞こえるかもしれませんが、一旦これを念頭に入れた上で、まずは今から記載する就活生が陥りやすいミスについて、読んでいただけますと幸いです。

[Chapter1]就活生が陥りやすいミス 第一位

「やりたいことがないから、とりあえず大手(有名)企業に行こう」

自分の選択から逃げないでください。
最近こういう就活生が増えたなぁと思うのですが、恐らくこう考える就活生の多くは、以下の思考をお持ちかと思います。

①「まぁ、大手(有名)企業に行けばとりあえず安定だし、、、」
②「まぁ、大手(有名)企業に行けば転職で潰しが効くし、、、」
③「まぁ、大手(有名)企業に行けば周りからチヤホヤされるし、、、」

前提、「大手企業に入るな!」とは一言も言っていません。
ただ、上記に記載した思考はこのご時世においてほぼほぼ誤解に近いためその理由を一つ一つ記載していきます。
※一部、独断と偏見、持論が含まれます。

①「まぁ、大手(有名)企業に行けばとりあえず安定だし、、、」

 →いつの時代の話でしょうか。この表現はもはや死語に近いと言われています。

データで示します。

平成の30年間における上場企業の倒産件数は233件で、平均すると年約7.7件が倒産している。(注3)

(注3:https://toyokeizai.net/articles/-/358213?page=2
(※一部引用)

こんな面白い記事もあったので参考までに貼っておきます。(注4)
(注4:https://diamond.jp/articles/-/278487

トヨタの社長も「終身雇用制度は崩壊する」、のような発言があった通り、もう僕たちの時代において「大手(有名)企業=安定」という時代は過ぎ去ってしまいました。

厚生労働省が副業に関するガイドラインを改定したのもこの事実に基づきます。
(注5:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html

つまりまとめるとするならば、
残念ながら、今の僕たちの時代では、

会社に安定を求めるのではなく、個人の能力が自身の安定を作る

という風に表現されることが増えてきている、というわけです。
ではどういったスキルが求められるのか?それについてはまた別途noteを作ろうと思いますが、一旦ここまでの話をまとめると、

「大手(有名)企業だから安定という安直な要素だけで
入社する会社を選ぶべきではない」

ということです。

②「まぁ、大手(有名)企業に行けば転職で潰しが効くし、、、」

 →本当でしょうか?では皆さん、企業の中途採用担当者になった自分を想像してみてください。

⑴大手(有名)企業で上司の指示だけ受けて働いていた社会人
⑵小さい名の知れない企業でも、会社で圧倒的な成果を残した社会人

どちらを採用したいですか?聞くまでもないですよね。
何が言いたいか?単純な話です。

転職市場では、『どこにいたか?<何をしたか?』

が重要視されるということです。

「たかが社会人3年目の若造が偉そうに言うな」、そんな声が聞こえたので僕の人生の先輩の例をあげておきます。

僕の父:某大手保険会社に約30年勤める。特に実績を残さず年功序列で昇進した結果、転職時には思うように結果が出ず、鬱になりかける。

知り合いの5つ上の社会人:某大手企業に勤務。転職活動をするも自分がしたいことができず、結局会社に骨を埋めることに。

僕の会社の先輩:正直、僕の会社はそこまで有名企業ではありませんが、入社して3年後、GAFAへ転職していきました。

世知辛い世の中ですね。
何度もお伝えしますが大手(有名)企業に行くことは悪いことでは一切ないです。

そうではなく、明確なビジョンややりたいことがない状態でなんとなくで入社をしても全く意味がなくその会社で実績を残さないと将来的な安定には何も繋がらないということです。

これはどの企業にも通じて言えることです。自戒も込めて気をつけましょう。

③「まぁ、大手(有名)企業に行けば周りからチヤホヤされるし、、、」

 →されます。されますが、チヤホヤされるのはシーンが限られます。

・内定取得日⇆入社式当日
・たまに開催される合コン、たまに会う友人や知り合いとの飲みの席

正直、この2つ以外思いつきません。笑
上記、2つの局面で絶対にチヤホヤされたい!褒められたい!そう思う方はどうぞ、その選択をしてOKです。

ですが皆さん、、、よーく考えてください。

Q:入社してから、一番長く時間を過ごすコミュニティは友人や知り合いでしょうか?
A:否。会社の人間です。

ネームバリューだけで意思決定をすれば、内定取得日〜入社式当日までは一旦チヤホヤされるでしょう。ですが、個人差はあれど
入社までの約1年弱の承認欲求のためだけに、入社後8時間/日×5日×20日×12ヶ月×∞の生活に耐えられるでしょうか?

ネームバリューだけで意思決定をして、
1ヶ月に1回あるかないかの飲み会、しかもたかが3時間そこらの時間のために8時間/日×5日×20日×12ヶ月×∞の生活に耐えられるでしょうか?

事実として僕の大学の同期は、「女の子にモテたい」という理由だけでとある会社に入りましたが、半年で退職しました。

これが核論になるので後述しますが、簡単に言うと8時間/日の仕事内容が恐ろしくつまらなかったそうです。

最近は某ウイルスの影響で出合いの場や飲みの席も減っていたのも一つの要因のようです。

皆さんにお伝えしたいのは、
短期的な承認欲求を求めて意思決定はするのではなく、”社会人生活”という今後時間の投下量が多くなり、長期的に付き合っていかなければいけない、”仕事”に対する幸福度を優先して意思決定した方がいい。
ということです。

もし、これを基に最良の意思決定をした方は、入社式当日までは周りから変なやつだと思われるかもしれませんし、モヤモヤした気持ちになるかもしれません。

しかしその選択は、入社後正解に変わる可能性が非常に高いと僕は考えています。

最初は苦しいかもしれませんが、他人は他人、自分は自分というメンタルを常に持って自分を信じ続けてください。

[Chapter1]就活生が陥りやすいミス 第二位

今興味がある(好きな)のは〇〇だから、〇〇をやっている会社に入ろう。

落ち着いてください。本当にそれは半永久的にあなたが興味を持てるものですか?

結論から申し上げます。

人間は、直近触れた価値観や知識や経験によって興味/関心はすぐに移り変わります。

皆さん、小さい頃の夢を思い出しましょう。
宇宙飛行士、仮面ライダー、スポーツ選手、アイドル、ケーキ屋の店員さん…

今もその夢は変わっていないですか?
もちろん変わっていない人もいると思うので一概に言えないですが、そういった人は限りなく少ないと思います。

お気づきかと思います。先述した通り、人間は、自分の経験則/知識量のみでしか未来のことを推測できないのです。

小さい頃、沢山テレビを見ましたよね。そりゃあ仮面ライダーやスポーツ選手、アイドルに憧れるのは当然ですよね。
沢山図鑑や本にも触れて、宇宙飛行士に憧れ、お祝い事でケーキが出てくる度にケーキ屋の店員さんに憧れる。

でもおかしいですね。中学生や高校生になるとどんどん夢は変わっていきましたよね?
漫画家になりたい、教師になりたい、そして一旦会社員になっておこう。

そうなんです、興味/関心というものは自分の保有する経験/知識によって一定のスパンで変わり続けるものなんです。

ですから、今あなたが考える「〇〇が好き/興味がある」というものは本当にそうなのか?今一度考えるべきなのです。

ではここでそういった誤った選択をしないための防止策を発表します。
それは、

なぜそれが好きなのか?その根源欲求を探る

これに尽きます。

僕は学生時代、AIや最先端技術が好きでした。
でも僕は、AIや最先端技術を専門にしている会社には入社していません。

なぜか?理由は単純です。僕はAIや最先端技術が好きなのではなく、機械学習や最新技術の導入により
””人々の不便を減らし、より快適な生活を推進する””こと
に魅力を感じていたからです。

さらにこういった欲求が生まれた背景を深掘りすると、僕は面倒臭いことが大嫌いでとにかく快適に効率よく人生を生きたいと思う性格の人間だから、というのが見えてきます。

こうなってくると、別にAIや最先端技術を専門としている会社に入らなくてもいいわけです。業務効率化を図るSaaS系の会社に入ってもよいし、モノや商品の流通を加速させるECプラットフォーム系の会社に入ってもいいわけです。

まとめます。皆さん、以下の観点を意識して選択を行ってください。

⑴自分が好きなものは、半永久的に好きでいられるor興味を持てるものなのか?
⑵なぜ、それが好きor興味があるのか?
⑶根底の欲求を満たすためにはその選択肢しかないのだろうか?

⑵までいけばそれは、あなたの性格にきっと紐づいているはずだからそう変わることはないでしょう。
まずは一旦立ち止まり、適切な疑いを自分に持ってみるところから始めてみてください。

[Chapter1]就活生が陥りやすいミス 第三位

・一旦内定を取るために、企業に合わせて就活軸を作っておこう。
・一旦内定を取るために、ちょっとエピソードを盛って話そう。

本当にやめてください。あとで苦労するのはあなたです。

結論からお話しします。就活とはズバリ、マッチングです。
語弊がないように先にお伝えをしますが、面接練習や自己分析のような、即効性があり重要性が高い要素については就活においてマストです。

伝えたいことは何か。

(人事が見抜けないのが悪いのですが)偽りの軸や性格で面接を受けてしまうと、採用担当もその偽りのあなたを評価して内定を出します。
すると入社してからも偽りのあなたで生き続ける必要があるor隠しきれずにどんどん仕事に順応できなくなる、ほぼ確実にこのどちらかになります。

「あの子、面接の時はああ言ってたけど実際違うじゃん。」
「すごい優秀だと思ってたけどそんなこともないのかも」

こう思われたくないですよね。

あなたが社会人生活でストレスなく働くためにも、自分の素(長所/短所)をしっかり見せて、面接練習や自己分析をした上で、

×:受かった/落ちた
◎:マッチした/マッチしなかった

という意識を持ち、面接に挑んでみてください。

[Chapter2] では改めて、何を重要視すべきか?

では核論に入っていきます。
少しまとめにも近いですが、就活生が意思決定をする際に重要視した方がいいこと。それは、

⑴現在の興味関心だけではなく、あなたにとって今後変わりにくいであろう、『性格/習慣』を重要視して企業選びを行う。
⑵ポジティブな就活軸だけでなはく、モチベーションが下がる可能性があるネガティブ要因軸も秘密裏に持っておく。
⑶最後は、その会社で8時間/日働いている自分が想像できるか?で意思決定をする。

これに尽きると僕は思います。
一つ一つ紐解いていきます。

⑴現在の興味関心だけではなく、あなたにとって今後変わりにくいであろう、「性格/習慣」を重要視して企業選びを行う。

先述したとおり、今20歳を超えた皆さんの性格及び習慣が大きく変わることはほぼないと言っても過言ではありません。

ですから、皆さんは自身の性格や習慣をしっかり把握するべきなのです。

ではどうやって把握するか?
ここで僕が就活生時代に行っていた4Wを用いた4W式自己分析法、というものを載せておきます。
※僕が考えたものなので参考程度にしてください。

Q1-1:自分が楽しい/モチベーションが高いと思う瞬間を洗い出すと?
  -2:それらを4Wでグルーピングすると?
Q2-1:自分が楽しくない/しんどい/モチベーションが低いと思える瞬間を洗い出すと?
  -2:それらを4Wでグルーピングすると?

※4Wとは
 When :いつ(ここでは『どういった心理状態の時に』)
 Where:どこで(ここでは『どのような組織で』)
 What:何を(ここでは『どういった作業をしている時に』)
 Who:誰と(ここでは『コミュニティ内で関わる人間との関係性』)

僕の場合だと、以下になります。

Q1-1:自分が楽しい/モチベーションが高いと思う瞬間を洗い出すと?
A:部活での部長経験、リレーで1位になった、インターンで自分が活躍している時、組織全体が何かの目標に熱量高く取り組んでいる時、どんな時もサポートし合う風土がある、デキる人間が上に上がっていく組織、人に感謝をされた瞬間、困っている人を助けた瞬間、

  -2:それらを4Wでグルーピングすると?
 When:自分がその組織内で活躍している/引っ張っている瞬間
 Where:熱量高い組織、実力主義的風土
 What:相手に影響を与える、困っている人を救う
 Who:真面目な人間、他人に対して優しい

Q2-1:自分が楽しくない/しんどい/モチベーションが低いと思える瞬間を洗い出すと?
A:仲間外れにされる、自分が活躍できていない、下っ端として動く、好きじゃないことをやる、目的なく行動する(=面倒くさいと感じること)、自己中な人間と一緒にいる、アルバイトで全員同じ給料

  -2:それらを4Wでグルーピングすると?
 When:自分が組織にとって必要ない存在になっている瞬間
 Where:目的思考がない組織/コミュニティ、実力主義ではない環境
 What:目的がない作業
 Who:自己中な人間

ここまで洗い出してみると(あえて分かりやすいように稚拙な表現を使うと)、僕の性格がなんとなく見えてきますよね。

・自分が活躍できそう(能力を活かせそう)な環境
・実力主義で上に上がれる会社
・顧客課題解決系の会社
・いい人が沢山いる会社

に入社した方が良さそう(ベターそう)ですね。

逆に、

・自分が活躍できなさそう(能力を活かせなさそう)な環境
・実力が正当に認められない環境
・何事にもネガティブな組織
・自分中心の思考性を持った社員が多そうな会社

には行かない方が良さそうです。

僕は実際にここから就活軸を形成し、意思決定をしました。

もちろん自己分析の方法は沢山あるので、これだけではないですし、これだけしていればいいわけではないのが前提ですが、
今回のnoteでは、この①を用いた、次の②の方が重要になりますので、一旦この辺で終了します。

⑵ポジティブな就活軸だけでなはく、モチベーションが下がる可能性がある”ネガティブ要因軸”も秘密裏に持っておく。


「私は、〇〇という瞬間にモチベーションが上がります、なのでこの就活軸を設定しました。」

素晴らしいです。ただ僕はモチベーション上昇要素軸のみで就活を行うことに反対意見を持っているタイプの人間です。

結論、就活軸を作る際は、

・モチベーション上昇加速軸(面接で話す)
・モチベーション低下防止軸(秘密裏に持っておく)

の2つが必要であるべきだと考えます。
なぜか。
人間、どうしてもモチベーションにムラがあります。調子がいい時もあればそうではない時もあります。

調子が良くない時、もし社内にネガティブ要因が沢山あったらもっと仕事は辛くなりますよね?

人間(特に日本人)はネガティブなことに目を向けがちです。
これは原始時代の日本において動物や獣などの危機を回避する習慣があったことに由来しているそうです。

ですから、自分が仕事でうまくいかない時にしっかり踏ん張ることができる(マイナスをさらにマイナスにしない)要素を持っておくことが大事です。

僕の場合、先述したとおり、
自分が活躍できなさそう(能力を活かせなさそう)な環境
・実力が正当に認められない環境
・ネガティブな組織且つ自分中心の思考性を持った社員が多そうな会社
・自分中心の思考性を持った社員が多そうな会社

上記はネガティブ要因になり得ます。
特に、4つ目の”自分中心の思考性を持った社員”に関しては確実にネガティブ要素になる自信があった(過去に強烈な原体験があった)ので、就活の際は、

「いい人が全員いる会社とは言わないから、せめて組織の約半数以上が自分中心の思考性を持っていない会社にしよう。」

と考えて意思決定を行いました。
そのおかげで仕事が辛い時も、何とか踏ん張れて、また本調子に戻れるサイクルが続いています。

ただ就活の時にこれを大っぴらに言う必要は特段ないかなと思いますので、最終的な意思決定で迷った際に自分に問いかけてみるといいでしょう。

⑶最後は、その会社で8時間/日働いている自分が想像できるか?で意思決定をする。

これがすごい重要です。
みなさん、会社に入ったら最低でも1日8時間ほど労働をすることが普通になります。(※例外あり)
自分が社会人として働いている姿は安易に想像できないとは思いますが、過度なストレスを感じることなく労働できるかどうか?の判別はつくのではないでしょうか?

もちろん、それを判別するためには性格/習慣から考えるべきなのですがそれが面倒くさいという人もいると思うので、これだけは見ておけ!というものを記載しておきます。

それはこちらです。

・業務内容/業務スケジュール(誰に対して何をどのように提供するのか?)
・キャリアパス(何年後にどんなキャリアを選択できるのか?)
 ※注意:俗にいう”すごいキャリア”を歩んでいる人はごく稀なので、そういった話を耳にした場合は、『何をしてそこまで上り詰めたか?』、『一般的にはどういったキャリアを歩む人が多いのか?』を”事実/数値ベース”で回収するようにしましょう。
・組織風土(風通し、評価制度、男女比など)
・人の雰囲気(思考性など)
・残業時間
・勤務地/転勤頻度
・(年収含む福利厚生)
 ※( )にした理由としては、人間はアンダーマイニング効果(注6)という金銭的報酬(外発的動機付け)が返ってモチベーションを下げる要因になるという心理があるため、そこまで重要視しなくてもよいと考えたためです。

(注6:https://www.profuture.co.jp/mk/recruit/management/33134

僕は、正直下3つはどうでもよかったのでそこまで重要視していませんでしたが、8時間働くとなった場合、業務内容は一番重要視していました。

なぜなら最も自分にとって影響度の高い要素だからです。

もちろん、何が大事かは皆さんの性格/習慣によると思いますが、
最終的にはその会社で8時間/日×5日×20日×12ヶ月×∞の時間を働くにはどういった要素を重要視すべきなのか?
これを考えるに越したことはないと思います。

[Chapter3] まとめ(時間がないみなさんはこれだけ読んでください)

それでは最後にここまでのまとめを記載します。

■就活における前提

・自分にとってベストな会社を見つけることはできないから、性格や習慣を重要視してよりベストに近い、ベターな選択をするように心がける。

■意思決定の際に絶対にしてはいけないこと

⑴なんとなく、という感情からネームバリューだけで意思決定してはいけない。 
 ①大手(有名)企業が安定という時代は崩壊しつつある。
 ②転職で有利になる人は、どの会社にいたかではなく何をしていたか?で後者が優れている社会人。
 ③企業名で周りからチヤホヤされるのは内定取得日⇆入社式当日、1ヶ月に数回の飲み会(3時間/回 程度でどんどん頻度は少なくなる)のみ。

⑵現在の興味や好き、だけで選択をしてはいけない。人間の興味関心は移り変わりが早い。

⑶企業ごとに軸を作ることは、偽った自分を見せるだけなので絶対にNG。入社した後苦労するのは自分だし、入社先企業にとっても良くない。

■ベターな意思決定をするために、就活で意識すること

⑴現在の興味関心よりも今後変わりにくいとされる性格/習慣で意思決定をするように心がける。 
 -もしよければ、4W式自己分析法を使ってみてください。

⑵モチベーション上昇軸だけではなく、モチベーション低下防止軸も秘密裏に持っておいた方がいい。

⑶最後は、その会社でイキイキと8時間働いている自分が想像できるか?で選択をする。

いかがでしたか?
もちろんこれが全てではないですが、僕の大学時代の友人で仕事を楽しめていない人は大体、これらを考えずに入社をした人たちばかりです。

どの会社に入社しても構いません。

ただ、僕はどうせ働くなら、より多くの社会人が仕事に対して前向きである方がいいと考えています。

関わった就活生全員に最大の価値提供を。

みなさんの就職活動、そして社会人生活が充実することを切に願っております。

では。

[おまけ] やりたいことが見つからない就活生へ

見つからないですよね。わかります。

僕はたまたま早いタイミングからあったタイプの人間でしたが、以下パーソル研究所が出している2019年2月時点のデータ(注7)によると、大学4年生冬時点でやりたいことが決まっていない就活生は19.4%もいるようです。
(注7:https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/column/201909300001.html
(以下画像)

(注7-1:パーソル総合研究所×CAMP 「就職活動と入社後の実態に関する定量調査」 引用URL:https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/column/201909300001.html)

だからといって安心ではないですし、僕自身もやりたいことはそこそこあった方がいいと思っていますが、日本の社会通年上、大学卒業後、ほぼほぼの確率で”就職”という選択をするのがベースの生き方なので、やりたいことはないけど就職する、というのはしょうがないことと言えるかもしれません。

その一方で、やりたいことはないけど能動的に就職活動を行なっている学生は、「やりたいこと」があっても消極的にしか動かない学生と比べ、会社理解に大きな差はないようです。(以下画像)

(注7-2:パーソル総合研究所×CAMP 「就職活動と入社後の実態に関する定量調査」 引用URL:https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/column/201909300001.html)

先ほど僕は、その会社で8時間働く自分を想像できるか?で最終的な意思決定をした方がいいと記載しましたが、まさにそのためには会社理解が必要なわけで、そのためにはやりたいことを見つけることよりも一旦、能動的に就活をしてみる方が重要みたいですね。

先述したとおり、人間の興味関心は移り変わりやすいですし、未来予測は自分の経験則/知識量からしか判断できないので、入社後に視野を広げてやりたいことを探すのも一つの手かもしれませんね。

そのためにも、仕事を”楽しくストレス無く”働くためにも、やはり性格や習慣を重要視した方がいいと僕は考えています。

またもう一点。みなさんに最後、もう一つアドバイスです。

やりたいことはなくても、在りたい姿はあるのではないでしょうか?

『いい親になりたい』『影響力のある人物になりたい』『人から感謝される人間になりたい』

色々あるかと思います。やりたいことは興味関心に依存しますが、在りたい姿は自身の性格に紐づいているケースが多いと感じませんか?

もし在りたい姿が見つかったならあとは、その人物像が持つスキルや要素を棚卸ししてあげて、それらを取得できる会社に入ることも一つの手かもしれませんね。

あ、そうそう。もう一つ僕が好きな理論があるのでそれも紹介しておきます。

偶発的キャリア論です。

聞いたことある方もおそらく多いのではないでしょうか?
偶発的キャリア論(注8)とは、以下のことを指します。

計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)は、心理学者のジョン・D・クランボルツ教授によって1999年に発表されたキャリア理論です。クランボルツ教授がビジネスパーソンとして成功した人のキャリアを調査したところ、そのターニングポイントの8割が、本人の予想しない偶然の出来事によるものだったそうです。このことをきっかけに、クランボルツ教授は計画的偶発性理論を提唱しました。

RGF Professional Recruitment Japan 計画的偶発性理論とは?クランボルツ教授に学ぶキャリアデザイン
引用URL:https://www.rgf-professional.jp/insights/2020-06-what-is-planned-happenstance-theory-how-to-create-a-career-contingency-career-plan

確かに、よく考えてみるとこの変化の激しい社会人生活において、意図せず自分が得意なことを見つけられたり、思いも寄らないプロジェクトが舞い込んできたことが多々ありました。

どうやら彼(クランボルツ教授)によると、この偶然は待つべきものではなく、予期せぬ出来事が起きた際に行動できるだけの準備をしたり、偶然の出来事に遭遇すべくフレキシブルに行動したりすることが必要だとも言われています。

同記事に、計画的偶発性を起こす行動特性についても言及されていましたので、それも記載しておきます。

  1. 好奇心(Curiosity):新しいことに興味を持ち続ける

  2. 持続性(Persistence):失敗してもあきらめずに努力する

  3. 楽観性(Optimism):何事もポジティブに考える

  4. 柔軟性(Flexibility):こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる

  5. 冒険心(Risk Taking):結果がわからなくても挑戦する

(注8)

では改めて、みなさんの就職活動、そして社会人生活が充実することを切に願っております。

[参考資料まとめ]

(注1:宝塚の幼児教室 EQWEL(イクウェル)チャイルドアカデミー宝塚教室 人格形成期はいつ頃?親子関係や生活環境の重要性を詳しく解説 引用URL:https://eqwel-takarazuka.com/blog/798/
(注2:Business Journal > スキル・キャリアニュース > 新刊JPニュース > 人の一生は12歳までに決まる!? 引用URL:https://biz-journal.jp/2017/10/post_20863.html)
(注3(※一部引用):東洋経済オンライン 「大企業にいるだけの人」のあまりに厳しい未来人材のプロが見てきた「真にできる人」 引用URL:https://toyokeizai.net/articles/-/358213?page=2)
(注4:DIAMOND online 倒産危険度ランキング2021、「危険水域」の13業界493社を総まくり 引用URL:https://diamond.jp/articles/-/278487)
(注5:厚生労働省 政策について 雇用・労働 副業・兼業 引用URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html)
(注6:マーケティングソリューションならMarkeTRUNK>人事>アンダーマイニング効果の意味は?どのような現象か、具体例と防ぐ方法は 引用URL:https://www.profuture.co.jp/mk/recruit/management/33134
(注7:パーソル総合研究所×CAMP 「就職活動と入社後の実態に関する定量調査」 引用URL:https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/column/201909300001.html
(注8:RGF Professional Recruitment Japan 計画的偶発性理論とは?クランボルツ教授に学ぶキャリアデザイン
引用URL:https://www.rgf-professional.jp/insights/2020-06-what-is-planned-happenstance-theory-how-to-create-a-career-contingency-career-plan


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