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始末のバナナケーキ

 母が自分の朝ご飯用にバナナを買っているのだが、時折、在庫があるのを忘れて買い足し、新しい方を食べだすことがある。すると古い方のバナナはどんどん熟していくので、ダメになる前に私がバナナケーキにする。これがもう10年近く続いている。私としては、母が作ったバナナケーキを食べたいのだが、作れば母をはじめとした家族全員が喜んで口にするので、悪い気はせず、また次も作るのだ。

 ということで、自分が作っているバナナケーキのレシピを載せておく。

材料(100均のパウンド型1台分)

・薄力粉……150g
・卵……2個
・砂糖……100g
・バター……100g
・バナナ……2本
・ベーキングパウダー……小さじ1
・ラム酒(ブランデーでも可)……適量

作り方

1. 卵とバターを真っ先に冷蔵庫から出して常温に戻し、各材料を量る。
2. バターを電子レンジで600w30秒で加熱し柔らかくする。
3. バターに砂糖を2、3回に分けて加えて混ぜる。
4. 卵を別の器に割って溶き卵にし、2、3回に分けて先程の砂糖バターに加えて混ぜる。
5. バナナを皮からむいて4に加えて潰し混ぜる。
6. 電子レンジを180度で予熱しだす。
7. 薄力粉とベーキングパウダーをざるに入れて5へ振るい、切るように混ぜる。
8. パウンド型に流しいれて表面を平らにし、数回トントンとテーブルに落として空気を抜く。
9. 予熱が終わった電子レンジに入れて40分焼く。尚、焼きだして10分経ったら、一旦取り出して真ん中にナイフで切れ込みを入れる。
10. 焼きあがったケーキの表面にラム酒を染ませてアルミホイルで蓋をして冷ます。

 以上で完成。
 通常のパウンドケーキなら、薄力粉:卵:砂糖:バター=1:1:1:1となるが、これはバナナケーキなのでやや変則的だ。バナナの水分量と甘さを考慮して試行錯誤を繰り返した結果でもある。材料はこだわり出したらきりがないが、溶けやすさ重視ならグラニュー糖、甘さ控えめ重視なら甜菜糖、とだけは書いておく。素人の馬鹿の一つ覚えレシピではあるので、本当においしいバナナケーキを焼きたいなら、富澤商店DELISH KITCHENでレシピ検索することをオススメする。

余談

 つい先日、父が何かにつけてココナッツオイルを料理に使うのが腹に据えかねたので、今回のレシピのバター部分をココナッツオイルに変え、蜂蜜を大さじ2加えて焼いた。こういう「ええかげんにせえよ」と「食べ物をダメにするのはアカン」という怒りをきっかけに作るので、始末のバナナケーキと名付けている。由来が何であれ、味は家族の好みらしく、1日たったら残り3分の1まで食い尽くされていた。
 1cmほどの厚さに切って、自分も口にして出した評価は改善の余地あり。香りがいいのにココナッツの触感がないのが残念。まあ、ココナッツオイルはもうないから二度と作れないと思う。何より私はバターの香りのが好きだ。次はいつもとおりに作る所存。

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※この記事はもっちりデミタス様の、アドベントカレンダー企画に寄せたものです。お時間がある方は、下記のリンクにまとめられている、他の執筆者様の記事をぜひ、お読みください。デミタス様、今年はぎりぎりになってすみません。この記事は投稿当日に書きました。

よく振ってからお読みください Advent Calendar 2023


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