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【勝手な詩】 沈黙のオーケストラ

無数の砂粒が
静かに流れる時間の河、
触れるたびに溶けてゆく記憶の泡。

何もないようで、
実は満ち溢れる空白の音、
聞こえない風が奏でる
沈黙のオーケストラ。

見えない影が
鮮やかな色を塗り重ね、
目を閉じても広がる光の海。

誰もいない道を歩けば、
無限の声が響く、
ひとつも言葉にならない囁き。

何もないようでなんでもある、
日々の中に隠れた宇宙、
ただ、呼吸するたびに
その一部になる、
あらゆるものが共鳴する永遠の瞬間。

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