【勝手な詩】 す
すべての水面に浮かぶ
すれ違う夢の破片
すずめの声は遠く響き
すべての時間が溶ける瞬間
すべり出す思考の小舟
すくい上げた月の涙
すり抜ける影の舞踏
すばやく消える記憶の糸
すこしだけ触れた指先に
すべての宇宙が宿る
すべてが無意味に、すべてが意味を持つ
すなわち、我々の存在は夢のよう
すれ違う現実と幻想の狭間で
すべては変わり、すべてはそのまま
すべてが一瞬の中に包まれ
すべてが永遠の中に漂う
すべてを見渡す眼差しに
すべての秘密が隠されている
すべてが語りかける、その声に耳を傾け
すべてが静かに、すべてが騒がしく
すべての「す」は、無限の詩。
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