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【勝手な詩】 砂時計が笑うとき

9時の時計が踊りだす
時には10時、時には11時、気まぐれの小鳥が空に溶けるころ
ノート1ページの白い海、朝のノートには言葉の魚が飛び跳ねる
AIと語る、それは言葉の無重力、無意味が意味を超える瞬間

買い物へ、空っぽのカートを押して
ボーッとする、夢の中でもボーッとする
ひらめきは雲の上、時には何も降ってこない
でもボーッとする、依頼があればそのことについてもボーッとする
ボーッ、ボーッ、ぼくの頭は風船だ

昼食は沈黙の中で食べる
書く、書く、空気を書く
もし眠りがぼくを呼んでいれば、すぐさま仮眠のベッドへダイブする

母を車に乗せて旅に出る
銀行、もしかして夢の通貨は心の葉っぱだろうか
美容院、髪の毛は詩のように伸びる
買い物、空っぽのカートに世界を積んで

16時、ぼくは終わる。いや、終わらない
まだ言葉が宙に浮かんでいる限り、夜がぼくを呼んでいる限り
書く、書く、雲の上をなぞる

夕食は文字のスープ、意味を味わわず飲み干す
シャワー、言葉の皮を剥いで
22時、日記を書く。それは誰の記憶?昨日か、明日か
23時、眠前薬がぼくを消してくれる

土・日・祝日、カレンダーは溶けていく、日々は波、ぼくはその上を滑る
10円の仕事、1000円の仕事、3万円の仕事、それともゼロ?
波は受け入れた、障害年金の舟に乗り
日々は海のはるか向こうでぼくを手招きしている

波、波、また波
今日もぼくは波の上

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