テツ、仕事だぞ 【青春記】
大学時代
僕は体育会のハンドボール部に所属していた
OBの先輩には可愛がられた
ある先輩と出会った
その人は大学に籍を置きながらコピーライターとして働いていた
その人に言われた
お前はコピーライターに向いてるんじゃないか
と
僕はその気になった
その人はまだ僕が所属していたハンドボール部の練習に現れ言った
テツ、仕事だぞ
今考えれば
その先輩はアイデアに詰まっていたのかもしれない
コピーライターとは言えまだ若手のはずだ
若手ならば
自分のアイデアを世に問うてみたい気持ちの方が強いんじゃないか
仕事だぞ
と頼んでおきながら
ギャラは飲み代だった
その頃のクセが今でも抜けない
頼まれごとがあっても
なかなかアイデアをお金に変換することができない
アイデアを考える
それ自体報酬だったりもする
仕事だぞ
そう言われたら
対価を要求しなければいけないはずだ
だが
今でもそのマインドに自分を持っていくのが苦手だ
責任は僕にあるのだけど
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