残詩　＃52

ああ楽しかった
と思って眠る
眠れる

おもしろいことを始めた
古い友が乗ってくれた

電源をオフにして
楽しみは明日にとっておく

もう忘れてしまえそうだ
あんなヤツのことなんて

アイデアは放射状に広がり
収集がつかなくなっている

僕のコックピットは
すぐにやりたいことができるようになっている

3畳の事務所がほしい
できることなら

ああおもしろかった
明日も多分目覚めるだろう

毎日変わりすぎてもコワい
毎日同じだと飽きてくる

明日はどんな日になるのか
今は待とう

遊びの時間はまだまだ続く
嘘みたいな本当が本当にあった

ああ楽しかった
ああおもしろかった

の
余韻でまだ眠れそうにない

目を閉じると
ここにはいない相手と会話している

幻聴だ
しかも自分も話している

自分の声が頭で鳴っている
たまに来るパターンだ

眠れないから
このまま原稿用紙に向かおう