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Etude 34 recall

仕事など、プレゼンにおいては8割が視覚なので、図を多用しましょう。
などというが、
楽譜の場合、音符は文字に近い。
この文字を読んで、最終的な成果物であるところの人の共感を呼び起こせるか。

その手前の成果物の音を再現できるか。

音を文字にした時に、こんな画像になっていて
逆にこの画像から、これがどんな音を表しているのか、瞬時には想起できない。

練習を繰り返した人は、譜面を文字ではなく、画像イメージで捉えて、瞬時に音の高さや長さや他との重なり具合など解釈することなく、ショートカットして音とのマッチングをやっているに違いない。

ショートカットは、脳の揮発メモリ上にあって、数年間リフレッシュしないと完全になくなってしまっていて、新たな気持ちで、
「この音符の並びは、こんな音になるんだ」となっている。

特に、わかりにくくしている原因は、タイで繋がれている音符。
これは叩き直さないので、そこに新たな音が発せられるわけではなく、揮発しやすい。

この34、35小節左手フレーズがそうである。

右手の運指は、最初の二音を5と4で弾くといった指示のみである。(「30小節で指示したので、頭の指の意味はわかるだろ」ということ)

このフレーズは、30に出ているものを半音上げた繰り返しであり、
この2音の幅の割には、4の指を使っているのには訳がある。
それは、1と2は次にすぐ使われ、さらに、その先に最初の2音を下にずらした2音が登場するからである。
この時、4、5でなく、3、5を使っていると、指がショートして弾けないのである。



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