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ガストロノミーツーリズム ー鹿児島の自然と食材が生む旅の形ー

2024年度、合同会社GOTOKUでは「地域一体型ガストロノミーツーリズム」の推進事業を通じて、鹿児島の豊かな自然と食文化を世界に届ける新たな取り組みを進めてきました。この事業は、黒潮と火山活動が生み出す独自の素材を軸に、地元の文化や人々との繋がりを感じるツアーを構築するものです。

ターゲット市場の設定と戦略設計
ツアー構築にあたり、アウトバウンドが活発な欧米豪のラグジュアリー層を中心に、食材の品質や文化体験に強い関心を持つ旅行者を対象としました。これに基づき、3泊4日の高付加価値ツアー商品を開発しました。


地域との連携と素材の選定

地元の飲食店や生産者、観光施設と協力し、黒豚、黒牛、焼酎、黒酢などの鹿児島独自の食材を軸にしたプログラムを組み立てました。目指すツアーに繋がるコンテンツへの可能性を探るため、現地視察や現場ヒアリング等も度々行いました。
また、専門家によるメニュー開発チームを組んで、グルテンフリー対応の出汁や薬膳茶など、多様なニーズに応える新商品開発にも取り組み、実際に販売したツアーでも好評をいただきました。


試行的ツアーの実施とフィードバック

専門家や旅行会社を招いたモニターツアーを複数回実施し、計30件以上の提案を集約。専門家の意見をもとに内容をブラッシュアップしたツアーを販売し、より質の高い体験を提供することができました。


プロモーション活動と海外展開

専用パンフレットやオンラインFAMツアーの映像制作など、多様な媒体を活用してプロモーションを実施。海外の旅行代理店との協業も強化し、商品化へ向けた土台を構築しました。


学生と考えるガストロノミーツーリズムの未来
鹿児島大学で観光を学ぶ学生に向けて「ガストロノミーツーリズム」をテーマに講義を行い、事業の課題やプロセスを紹介しました。学生のみなさんにとって、地域経済や文化の持続可能性における食文化の役割を深く理解する契機となったようです。


1年の総括と未来展望

この事業を通じて、鹿児島の魅力を「フィルターのない本格的な地元スタイル」として再発見し、地域と旅行者を繋ぐ新しい形の観光モデルを確立しました。これからも、多様なニーズに対応しつつ、鹿児島が誇る自然と食材、文化を体験できるプランを進化させていきます。



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