鹿児島の食で世界をつなぐ-「食の多様性の会」意見交換会レポート
地元の食材、文化、人々とのつながりを深め、その土地のものを食したことによって生まれる思い出をテーマにしたツアー造成を継続するため、「食の多様性の会」の意見交換会を実施しました。本イベントでは、本事業で協力いただいた飲食店や生産者、地域行政、そして観光庁選定のシェフなど専門家が一堂に会し、それぞれの視点で意見を交わしました。
ガストロノミーツーリズムの今とこれからを語る場
はじめに弊社のブラッドショー千里より、これまでの実施報告とGOTOKUの目指す鹿児島の継続的なガストロノミーツーリズムについて説明したあと、協力いただいている【山映】【梅屋】【萬膳酒造】【名山きみや】の各代表者より、今年度実際にゲストを迎え、感じたこと、次年度以降継続するための気づきなどの発表や、各店の理念などをお話しいただきました。
また、東京で食の多様性に対応するレストラン【Noeud.TOKYO】を営む中塚シェフ（観光庁選定専門家）にいくつかの質問に答えていただき、「食材や器などを選ぶ際は、日本人が伝統を守りながらつくっている地方の良いものをとりいれることを大事にしている」ことなど、中塚シェフの理念も伺うことができました。
同じく観光庁選定専門家の五十畑氏や、地域の行政担当者からもそれぞれの立場で感じたことをお話しいただき、最後に弊社代表のアレックス・ブラッドショーより、現状や今後の課題、生産者も含めて価値観・メリットを感じる観光をみなさんと共同で世界に紹介したいという思いが語られ、来年度以降のビジョンを共有できる会となりました。
発表後は、会場となった【山映】にて準備していただいた鹿児島の食材を使ったフィンガーフードの試食をしながら、参加者同士の意見交換が活発に行われていました。
つながりを生かした魅力発信へ
参加者の多くからは「この事業に参加することで飲食店同士の繋がりができ、今後も他の飲食店や生産者と協力して鹿児島の食材の素晴らしさを伝えていきたい」との声があがっており、地元の食材や業者間の繋がりがもたらす意義や可能性を改めて認識しました。
これからも、付加価値の高い地産地消メニューや食体験造成などに取り組む地域を支援しながら、みなさんと一緒に鹿児島の魅力を最大限にアピールできるコンテンツを提供していきます。