あなたの組織は大丈夫?縄張り意識が生む弊害
こんにちは。埼玉県春日部市でデイサービスのリーダーをしている後藤です。
最近、気になっている言葉、概念に「セクショナリズム」
という考え方があります。
セクション(部門)のism(主義)からきています。
一言でいうと、
「縄張り意識が生む、他部署への非協力的姿勢、排他的姿勢」のことです。
縄張り争い
派閥争いとも言えます。管理職をしていると結構このセクショナリズムに悩まされます。
https://biz.trans-suite.jp/11429
1.専門職ほどセクショナリズムを生みやすい
よく政治の世界でも、与党は野党の、野党は与党に対して、排他的で非協力的な姿勢が見えますよね。派閥主義とも言います。
私が存在する、医療介護業界でも、
リハビリテーション部
看護部
介護部
医局
相談室
医療事務課
などのセクションの毎のセクショナリズムがあり、扱っているものが専門的(他の部門では出来ないこと)であったりすると、余計にその傾向が強まりやすいです。
他部署の悪口が聞かれたりし、違いを認めて、尊重することが出来ていない状態です。
リハビリテーション部門では、
作業療法部門、理学療法部門でもセクショナリズムが別れていることがあり、特に若手はその狭間で悩むこともあります。
セクショナリズムは、大きく2つに大別されます。
① 無関心、非協力型
自分たちさえ良ければいいという概念の元、他組織に対して無関心だったり、非協力的な態度をとる。
↓
セクション間でのコミュニケーションが減り、何か問題が発生した際の対応に遅れが生じたり、最適な選択ができないなどの弊害が発生します。
② 批判型、排他型
「あのセクションには迷惑をかけられている、排除しなくてはならない」
というような概念の元、敵対心を露わにしたり、組織からの排除を目論む傾向にあります。
「あの部門は、潰しちゃえばいいのに」なんて声が聞かれていたら危ないです。
これらのセクショナリズムは他セクションの活動を阻害・妨害したり、モチベーションを低下させるなどの悪影響があります。
セクショナリズムは、クライアントからみたら百害あって一利なしですよね。
2.セクショナリズムを生む原因と解決方法
セクショナリズムを生む原因には
1.権力差がある
2.過度な競争意識
3.縦割り組織
リハビリテーション部門では、1、2、3全て当てはまるのではないでしょうか?
実際に、科長や部長が作業療法士なのか?理学療法士なのか?で、見えない権力差が生じてしまったり
お互いの専門性を認めあうことが出来ず、過度な競争意識が生まれ、横の連携、コミュニケーション不全が生じてしまうこともあります。
セクショナリズムの解决には、大きく言うと
中立的な目線が必要です。
それには、外から見た自分(やセクションの)役割を認識すること
クライアント目線に立つこと
「そもそもなんで?」の問いを立てること
が必要になってきます。
どの会社、組織も一人の力や、一つのセクションの力だけで成り立つことはありえません。ありえないから、「会社」があるのだと思います。
部署ごとの力を足し算にするのか(最悪引き算)
掛け算にするのがいいのか?
会社全体として、考えたときどちらが良いのかは明確です。
セクショナリズムを認識し、捨てることで、会社としての成果が上がり、それが自分の部署に還元されるはずです。