中身がなければ誰にも認めてはもらえない
言葉は「容れ物」のようだ。
行動は「モノ」みたいだ。
お金がなければ貯金箱は埃をかぶってただのぶたの置物になってしまうように、容れ物はモノがあって初めて役割を持つ。
何もしていない時ほど空白を言葉で埋めてしまうのは後ろめたいから。貯金箱を作っているからと言い訳してお金を入れるのをサボる。
そして「何もしていない」が溢れかえって、ちょっと努力をしたぐらいじゃ埋まらない空っぽの容れ物だらけの部屋が出来上がる。有言不実行というやつだ。
人は空白を埋めたくなる性質があるらしい。「12□45」には3を書き込みたくなる。
「言霊」という概念も容れ物を満たそうとする力なのだと思う。「10万円貯める」という器を作ったら10万円貯まるまでは空白が存在し続けることになるからだ。
だとしたらどうして毎年正月に誓う「10kg痩せる」は達成されないのだろうか。
言霊があるのなら毎年10kgずつ痩せて5〜6年後には私という存在が消滅して無の境地に達しているはずではないか。と疑問に思う人もいるだろう。
答えは単純だ。手間や時間がかかりすぎると人間は飽きる。
「12□4567□910111213□15161718□20212223□25262728□30313233□35363738□40414243□45464748□50…」
はてしなく先が続いていると好奇心よりも面倒くささが勝ってしまうのだ。
そしてとてつもなく大きい容れ物を用意してしまうと、ちゃんとやっているのに何もしていないような気持ちになる。後ろめたくなってちがう容れ物を作る。それもまた巨大だったりして後ろめたくなる。
そうしているうちに本当に何もしなくなってしまうのだ。
「12□45」「67□910」「111213□15」「161718□20」
こんな風に小さく段階をつけて進んでいることを感じることで行動を感じることができる。好奇心も失わずにすむ。
100円からでもいい。1000円溜まったら喜ぼう。3000円になったらまた喜ぼう。5000円、10000円。ある程度たまったころに最初は見向きもしなかった人たちが力を貸してくれるようになる。
「お釣りの小銭あげるよ」「10万円貯めてるんでしょ?こんな仕事あるよ」そうやって周りが力を貸してくれはじめたら何倍ものペースでモノがどんどん増えていく。
からっぽの容れ物がどれだけ立派でも、中身がなければ誰にも認めてはもらえない。少しずつでいい、新しい器よりも中身を作っていこう。
[この記事の元になったツイート]
言葉は器で行動がモノ。
— 後藤大/ごとだい😬 (@gotodai0926) May 22, 2019
容れ物を作れば中身を入れたくなる。
中身がなければ「からっぽ」が生まれる。
逆にモノが先にあれば器はあってもなくてもいいけど、ショーケースがあれば人目につく。
容れ物は作った分行動しなきゃですね。
今日も制作がんばります!🙂
いいなと思ったら応援しよう!
