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照明デザインの必殺技「間接照明」その1
こんにちは。
照明器具メーカーでライティングデザインを生業にしおります
gotoと申します。
年間200件ほどデザインをこなしています。
「間接照明」
この言葉をご存知の方は多いと思います。
・雰囲気が良くなる
・オシャレになる
・口説けそう
など
ちょっと特別感のあるイメージの間接照明についてお話します。
長くなるので3回に分けてアップします。
間接照明の思い出「もっと考えろ!」
入社2年目のころ。
ある仕事を任されました。
某自衛隊駐屯地内の隊員クラブの照明プランでした。
ハイハイと時間内に終わらせることを優先して進めるgoto。
そういえばあの頃は一日一回は怒鳴られてたよなあと
思い出しながらこの記事を書いています。
そしてもちろんお叱りを受けます。
「何だコレは」
「こんなものをお客に出すのか
「もっと考えろ!」
「せめて間接照明を提案したらどうだ」
とも言われました(確か)。
何故に間接照明?
「場に相応しい照明でもあるから」
相応しいとは?
「場のあり方をよく考えろ」
足りなかったのは「場」に対する思考の整理
・時間帯…業務終了後から消灯の間(例外あり)
・場所…駐屯地敷地内
・利用者…隊員以外にも来賓客など
以上を整理して推測も加えると
「夕方から夜間の活用がメインで
イベント時の来客対応にも用いられる。
つまり実用性以外の気遣いが空間に求められる」
欠けていたのは「気遣いのある」照明=間接照明?
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もちろん間接照明が絶対的な正解というわけではありません。
重要なのはその答えをクライアント様は持ち合わせていないという事です。
そしてそれを示すのが照明デザイナーの存在理由でもあります。
一番大事なところが抜けていたので、そりゃ怒られるよな…と今頃反省しています。
間接照明は「場」と「印象」をキメるパワーがある
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上記の画像はいずれも左がbefor、右がafterです。
同じ空間でも大分印象が違うと思います。
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間接照明は上記のようにいくつか種類があります。
もちろんそれらを使い分けて提案します。
・誰のために
・どこに
・何を
仕掛けるか。
それが大事なわけです。
そしてそれを外すとせっかくお金をかけて用いた間接照明が
死んでしまうのです…
ではどのように区別するのか?使い分けるのか?
またはデザインをオーダーする時にどう言葉にして伝えるか?
を次回開設いたします。