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【覚書・感想】文学フリマ福岡10

先日は文学フリマ福岡10、ありがとうございました。2017年の第一回文学フリマ京都から関西を中心に毎年出店してきました。いつものように覚書を書いていきます。


データ

出店歴:

・文学フリマ参加回数通算15回目(前回:文学フリマ大阪12)、個人活動歴8年目
・2024年の出店5回目(過去最高)

前回の出店↓

出品:

・旅行記『台湾土産話』(新刊/先行発売)
・『写真集×短歌 イスタンブール旅行記』(2024年準新刊、第2刷)
・『詩集 水の反映』(2023年刊行)

配布物:

・チラシ『台湾土産話』(A5カラー/モノクロ)

経緯

・福岡会場は去年初出店しました。フェリーで行けると聞いて、船旅がしたいなあという軽い気持ちで行ってみたのです。今年はそんな余裕はなかったのですが、友達たちのグループが参加すると聞いて、ノリと勢いで申し込み。抽選が通ったら、3月の台湾行きの新刊を先行販売するのにちょうどいいと思ったのです。本来であればホームグラウンドである来年1月の京都会場での新刊だったのですが、年内のフレッシュなうちに出したい気持ちが上回りました。
・しかし今年5回目の出店ともなり、死ぬ気で新刊合わせたことにより結果的に帳尻が合ったからよかったものの、交通費を考えると馬鹿にならないので、文フリ狂の人以外は真似しないでくださいね
一年に一冊だと人生って短いよな~などと考え始めると印刷費もかさむし、スケジュールに追われてプライベートを圧迫します。幸せな日々でした

成果・印象など

・去年は繁華街が近く、一般のお客さんがけっこう買ってくださった印象だったので、会場が変わったことで少し心配していたのですが、去年は階が分かれていたフロアも一つになり、ゆったり広々した会場で、見本誌コーナーも同じ会場内にあって総合的にとてもよかったです。

前回の文フリ福岡↓

・午後の天気が下り坂だったからか、開始直後に2冊売れ、最初の1時間で結構売れるなどいつになく出だしが好調でした。
・同じ旅行記でも、前回がイスタンブールで「どこ?」という人も多かったと思いますが、そうすると台湾は台湾というだけでやっぱりキャッチーなようで、興味を持って下さる方が明らかに多かったです。前回までの出店の課題だった机前のポスターを今回初めて導入していて、それが目に付いた方も多いような感じだったので作ってよかったです。

入稿ハイのままサクッとつくったポスターデータ。A2印刷はどうしてもどこかにお願いしないとできないので、プリオさんが安くて助かりました!

・前回が2,000円という高価格だったので、今回ページ数を抑え1,000円にしたのも吉と出たかもしれません。儲けというよりもわたしの場合は売上を少しでも次回作の印刷費に充てたいので、今後もフルカラー本を作りたいのであれば、売りやすい価格というのはこのあたりになるのかな、と。しかし福岡に出店するだけで結局新幹線代に消えてしまうことを考えると、京都在住の身には文学フリマ金沢の復活か、新しく名古屋あたりで開催されないかなと願ってやみません……何卒……。

・ありがたかったのが、台湾目当てで来てくださった方のうち、トルコも好きと見えた方が何人か「こっちも買います!」と言って『イスタンブール旅行記』もあわせて買ってくださったこと。台湾とトルコ、どちらも好きな人とは普通に友達になりたいくらいです。両方合わせると結構なお値段ですが、「ほしい!」という勢いがものすごく嬉しかったです。

・これは去年も思ったのですが、福岡会場のお客さんはお財布の紐が若干緩いような…?(そんなことあります?)東京会場で足を止めてもらうことの難しさ、京都大阪で2,000円の本を売る難しさを知っている身としては、福岡出店二度目でありながらわたしの中で不思議な傾向として蓄積されていくのでした。

その他所感

・既刊の完売が続出して出品数が激減したため、すっかり旅行記・写真作品の人になってしまっているのですが(Instagramのアカウントだけ訊いて行った写真好きな方もいました)、最近ゴタンダを知ってくださった方にむけて、近々既刊本をまとめた記事も作成しようと思っています。紙の本は完売していても、興味のある方がいらっしゃったら電子書籍も検討できるかもしれません。

・修羅場とイベントを終えてすっかりほっとしているタイミングで、去年から旅行記を立て続けに出した意味ってなんだろう、と考えた時に、旅を媒介にして自分を見つめなおしたかったのかもしれないなと最近になって思いました。もともとフィクション書きの自分からすると、旅行記というのは自分を主人公にして、本当のことを書いてもいいわけで、それは自分の思いを登場人物に託す物語や小説とは違う愉しみだなと思うわけです。去年から今年にかけては、自分の人生にある意味折り合いをつけていくなかで、そういう種類のものづくりが必要だったのかもしれません。

旅行記は旅行記でも写真を多用したフルカラー本になったのは、以前から度々書いているとおり、自分の組版技術が上がったことにより、紙面デザインに挑戦したいという制作の楽しさがありました。これからもAdobeに課金していくと決めたので、元を取るためにも(?)これからも細々と本づくりを継続していきたいところです。沼ですね。

反省点

・貴重なハロウィン前の即売会なのに、1巻が前回の出店で完売したため『グレート・パンプキン』が持参できませんでした。いつ持って行ってもわりと季節外れなのに、10月に在庫を切らすなんて…。まあ最近のイベント商戦はかなり早く、9月に入ったらもうハロウィン、むしろハロウィン直前にはクリスマスに切り替わっちゃってますが。涼しくなるのはこんなに遅いのに、季節ものの商戦は年々せっかちになっていく気がして気持ちがついてこれません。

(なので、せめてハロウィン限定の購入特典(おやつ)を前回から継続。「ハロウィンのおやつありますがどうですか」と声をかけるだけで人はちょっと微笑んでくれるものだなあという平和な学びを得つつあります。)

あと、無理がたたって20年ぶりにちょっとした風邪をひきました。気圧に振り回されがちなだけで免疫には自信があっただけに、めちゃくちゃ戸惑いました。よわよわすぎる……。(すぐ元気になりました!)

#文学フリマで買った本

お友達の新刊と、縁のあった方の作品をゲット。
初対面の方でも話が盛り上がった流れで「後でそちらにも遊びに行きますね~!」ができるのが文学フリマのいいところだなと思っています(わたしのほうはたいてい終了1時間前~30分前にまとめて挨拶回りをすることが多いですが、タイミングが合わなかったりして行けないときは本当にすみません!)。
あと、実は相互フォロワーです、という方はぜひ名乗っていただけると嬉しいです!なかなか名前が覚えられませんが、ゴタンダ作品に興味を持ってくださる方はわたしも興味ありますので…。

おまけ

日帰りで行って帰ってなんてストイックすぎるので、せめてラーメン食べて明太子とドーナツ棒買って帰りました。翌日から明太子祭りでした。

次回の出店:1/19(日)文学フリマ京都9

◇日時:
2025/1/19(日)11:00-16:00

◇場所:
京都市勧業館みやこめっせ 1F 第二展示場
〒606-8343 京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9-1

◇ブース:決まり次第お知らせ
☟イベント詳細
https://bunfree.net/event/kyoto09/

次回は新作はありませんが、『台湾土産話』の購入特典(お土産のおすそ分け&ペーパー配布)を考えています。すでに福岡で購入いただいた方も対象ですので、ぜひお申し出ください。

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