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2023清明日記
仕事終わりに映画に行くときは、時間があればコメダ珈琲へ行き(市内のどの映画館もわりと近くにコメダ珈琲がある)、労働に疲弊した体にエビカツパンを補給してから、労働に乾ききった心に映画を注入する、という健康法がある。
今敏監督のことをほとんど何も知らないけれど、パプリカだけは興味をそそられてアマプラのウォッチリストに入れていた。見放題になったら見ようかなくらいの気持ちだったのを、京都みなみ会館の特別上映のほうが先だったというわけ。
音楽との相乗効果で、ぐいぐい惹き込まれていった。久しぶりにこういう、良質な日本アニメーション映画を見た気がする。作中の携帯が二つ折りなんて信じられない。携帯はどんどん古臭くなっていくのに、名作はどの時代でも名作だということに、この二つ折り携帯は気づかせてくれる。女性の価値観の演出はやや旧時代のテンプレという感じはあったけれど。
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映画館から出てすぐに挿入歌のことを調べたから、この時点ですでに中毒になっていたのだと思う。そういうわけで、家にいる間はずっと平沢進の映画の挿入歌を聴くようになった。「白虎野の娘」「パレード」を永遠にループしていたけれど、そのうちパレードだけをリピート再生するようになった。おかげで常に不安を掻き立てられ、家にいても落ち着かないしまつ。
メルマガのエイプリルフール配信で激推しした「阿蘇ジャージー牛乳ドーナツ棒」が家に届いたおかげで、未来は明るかった。同じマンションに住んでいる友達にも惜しみなくおすそ分けする。このドーナツ棒も中毒性が高すぎる。コーヒーよりも、素朴に牛乳と合わせるのがよろしい。大事に消費していきたいところ。
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コーヒーと言えば、職場のコーヒーがドリップパックだったのがインスタントになってしまった。もともと給湯器しかないから、どうにかちょぼちょぼと出してドリップすることになるのだけれど、それでもその時間が重要だったんだけどなあと思いながらインスタントをためしに飲んでみた。びっくりするほど不味い。それでも低気圧で具合が悪いときはカフェインに頼らねば人の形を保てない。体調が悪いとまでは言わないけれど、具合が悪い日が何日かあった。ひどいときは座っていても目眩がしたりしていた。生活から体調を整えたくても、具合が悪くては肝心の生活がままならなかったりする。仕様バグなんである。
染井吉野がまだ散り残っているのに、気の早い藤が咲き始めたのを目撃してひっくり返りそうになり、ハナミズキが咲いているのを見て腰を抜かしそうになった。平野神社まで足を伸ばしたら、あそこは遅咲きの桜の博覧会だった。
その帰りにホームセンターに寄って、わが家の観葉植物の植え替えを敢行。去年の秋に友人にもらったドラセナの根詰まりが心配だったのと、数年間水耕栽培で生き延びた驚異のトラノオがさすがに元気がないようで気になっていたからだ。といっても、ミントを枯らした実績があるから植え替えは不安でしかたがない。ミントの抜け殻である5号鉢がベランダに転がっていたので、それをドラセナの引越し先とし、ドラセナが入っていた鉢がスタイリッシュで気に入っていたので、これをトラノオの新しい住まいとした。うまく根付いてくれるといいのだけれど。
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大きな買い物をした。Adobeのセールをやっているのを見かけて、個人的な組版のためにInDesignを買うのはアリなんじゃないかと思って、それなら10年以上だましだまし使っているパソコンを思い切って買い換えなければならなかったからだ。家電量販店を歩き回って、販売員さんにいろいろと教えてもらって、自分には珍しくすぐに決めた。
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しんきろうの組版をやるのには、InDesignのほうが絶対に使い勝手がよかったのもあるけれど、いくらセールで買ったとはいえサブスクで1年一括払いを選んだのだ。つまり元が取れるとはとても思えないけれど、とにかくフル活用したい。そういう心積もりもあり、今年の刊行計画を意欲的に立てていたら、普通にめちゃくちゃ忙しくなりそうでちょっとげんなりしている。まあ今年くらいちょっとがんばってみるか……。
もちろんパソコンの買い替えにより、旧パソコンが古すぎるからと諦めていたホグワーツ・レガシーさえもやろうと思えばできてしまうことにはちゃんと気づいていて、そういう下心がまったく作用しなかったとは言えない。来月は舞台「呪いの子」を見に行く予定を立てていて、局地的にハリポタ漬けになりそうなので、ベストタイミングで波に乗るために様子を伺っているところ。
舞台といえば、また一風変わった舞台ーストリップを観る機会に恵まれ、友達と天満の東洋ショーに運んだ。それは得難い経験であり、いろいろと思うところがあったので、これは別に感想をしたためている。近日中にnoteに上げようと思っています。
→4/21 公開しました(【ストリップ鑑賞記録】ストリップ・トリップ)
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