Nusamai というお酒。
Nusamaiは五色彩雲シリーズのレギュラー酒として通年でお取り扱いいただける商品です。自然の菌を活用するクラシカルな技術を用い、北海道産米を原料に北海道の気候を活かして発酵させることで、その土地の味わいを引き出すことを目指しています。速醸酛とは異なる、味の広がりと奥深さが特徴で、現代の食生活にも幅広いアプローチを意識しています。寒い期間が長い地域ですので、燗酒にする設計も考慮しており、ぬる燗でゆっくり楽しむことができます。
商品紹介
山廃酛純米
Nusamai(ヌサマイ)
内容量 720㎖
原料米 北海道酒造好適米 吟風(ぎんぷう)
精米歩合 60%
アルコール濃度 15%
Why:
変化する北海道
気候の変動により日本を取り巻く環境が大きく変わりつつあります。それに伴い、生態系も変化していますが、これに適応する形で産業も変化が求められます。北海道は比較的、開拓からの歴史は浅いく、伝統や文化のしがらみに縛られないため、新たな産業を生み出す柔軟性があると期待しています。未来を見据え、私たちは「北海道の地酒」を目指して必要な技術について考えました。
How:
原点回帰
気候変動により変化し続ける食の産業に対し、求められる酒質を柔軟な発想で表現する必要があります。そのためには、発酵についての理解を深め、表現の幅を広げる技法を身につけることが大切です。そこで、自然の菌を活用した本来の日本酒造りに近い手法に挑戦することにしました。
What:
この土地を醸す
私たちは2019年まで速醸酛の手法しか使っていませんでしたが、自然の菌を活用する山廃酛の技術を習得しました。山廃酛は自然の菌を活用し、その土地ならではの味わいを引き出します。これにより、味わいに深みと奥深さが増し、動物性の蛋白質や脂質にもよく合うお酒を造ることができます。現代の食生活に幅広く対応するための新たなアプローチを実現しました。
Naming:
由来
Nusamaiの名前は、北海道東部を流れ太平洋に注ぐ一級河川【釧路川】の最も下流に架かる橋、【幣舞橋(ぬさまいばし)】に由来します。アイヌ語の「ヌサ・オ・マイ」(nusa-o-mai 幣場の・ある・ところ)から来ています。幣場は、神を祀るためのイナウ(木幣)を立てて並べ、祭祀を行う場所です。
「世界の(港の)三大夕日」の1つとされている釧路港の夕日が見られる絶好のスポットとしても有名で、港町を感じさせる建物や景色を夕日が茜色に染めていく光景はなんとも美しく、釧路を訪れた際にはぜひ見てほしいオススメスポットです。
Color:
赤(緋色)
夕日に染まる雲のグラデーションを幣舞橋から眺める黄昏時は、五色彩雲の世界観を体験できる場所です。Nusamaiの緋色のラベルはこの世界観を表現しています。
Story:
新しい地域の産業と寄り添う地酒
地域の課題から新たな産業が生まれます。蝦夷鹿の食肉やサーモンの養殖、鰤のブランド化や地熱を利用したマンゴーの栽培。私たちの蔵の回りだけでもこれだけの産業が生まれています。酒は土地の風土と共にあり、人々の暮らしに寄り添うものです。適応できる技術と酒質を身に着け、お酒のある豊かさを地域に届けることが私たちの役割です。