【note】2024年「経済予測」10大リスク
「人類への脅威:Existential Risk」
人類の存続や将来の可能性を大きく損なうリスク
- 環境・気候変動の悪化
自然環境の破壊や災害の増加により、人々の生活や経済活動に大きな影響が出る可能性。
また、脱炭素化に向けた対策について、先進国と途上国の間で対立が深まる可能性。
- AIの爆発的進歩と悪用
AIの発展により、技術・社会・経済の大変革が起こると同時に、サイバー攻撃やAIの悪用・軍事利用などのリスクも高まります。
また、AIのエネルギー消費急増の可能性。
- 国際協調システムの瓦解
国際社会におけるガバナンスの不在や、多国間枠組みの機能不全により、世界は分断や混乱に陥る可能性。特に、米中関係の悪化や中東情勢の不安定化などが懸念。
「フラグメント化する世界」
地球規模で分裂する多様なアクターの世界
- 二つの戦争で不可能になる一つの世界
ウクライナと中東での戦争のリスクが高まり、世界の平和と安全が脅かされる可能性。これにより、資源や食料の価格が高騰し、世界経済に打撃を与える可能性。
- 米大統領選挙による社会分断の加速
予備選挙から党派対立が激化し、本選では政治・経済・社会政策について分断が深まる可能性。特に、トランプ政権が誕生した場合は、政策の大転換が起こる可能性。
- 台湾総統選挙に伴う地政学情勢の流動化
台湾の独立派が活発化すると、中国との対立が激化し、米国や日本などの関係国にも影響が及ぶ可能性。一方、台湾が中立路線をとると、世界経済は脆弱な安定となる可能性。
「脆弱な安定となる世界経済」
危機の連鎖、不安定な平和
- 世界経済のスタグフレーション突入
戦争や異常気象による資源・食料価格の高騰や、米大統領選に伴う政治不安などの要因により、世界経済はインフレと低成長のスタグフレーションに陥る可能性。
- 新ワシントンコンセンサス自国優先主義の拡大
保護主義的な経済安全保障政策が世界的に広がり、重要な技術・データ・資源を巡る排他的な規制が拡大する可能性。これにより、世界の経済連携やイノベーションが阻害される可能性。
- 中国経済の長期停滞
デフレ、地方債務の深刻化、高齢化・人口減少、デリスキングなどの要因により、中国経済は長期的に停滞する可能性。これにより、世界経済の成長エンジンが失われる可能性。
- 米国発グローバル金融危機
米国のシリコンバレーバンクの破綻を契機に、信用不安が高まり、金融機関の流動性危機や信用収縮が発生する可能性。これにより、世界経済に大きなダメージを与える可能性。