【小説】水上リフレクション7
第七章【博多弁と危ない女】
午後五時四十五分。千晶は博多駅南口の玄関付近で和也を待っていた。しばらくして和也がやってきた。
「ごめん、待った?」
「私も今、来たところだから」
それはドラマのベタな台詞のように思えて二人で小さく笑った。
「とりあえず、どこかでご飯でも食べようか」
「そうだね」
和也は値のはりそうな白のTシャツに薄いブルーのジーンズ。スラッとした体型にそれがとてもマッチしていた。すれ違う女性がみんな振り向くぐらいのイケメンオーラーを出していた。
「あっで