栗を剥きながら見る映画ではなかった映画『最後まで行く』を見て(ネタバレあり)
(本文内の敬称略、ご了承ください。)
こんにちは。すっかり秋めいた気候になりま、、、ってなってなーーい!
めちゃくちゃ暑いやんけーー!!クーラー入れちゃったわ。今日。
気候はこんなんでも秋の食べ物が美味しい季節になりましたね。
うちは先日、笠間(茨城県)の立派な生栗をいただきまして、それを栗ご飯にしようと茹でた栗を剥くのに、沢山あるのでただひたすら剥くのもつまらないと思って、Netflixで自分のところにお勧めで出てきた(あ、そうだ。見ようと思ってたのに見て無かった)映画を思わず再生ボタンを押してしまった。
それが『最後まで行く』でした。
鬼皮を剥いている時は映画見ながら、手元をチラチラ見ながら剥けるのですが、
どうしても、渋皮を剥く時は手元を見なくてはいけないから、映画は止めたくないので、手元を止めて映画に夢中になって見てた為、全然剥くのが終わらなかったです😭
後半は特に手が止まって、映画に釘付けでした。
さて映画の感想になりますが、これはまさに岡田准一、綾野剛のアクション&演技合戦と言えましょう。
藤井道人監督で綾野剛主演。
『ヤクザと家族』『アバランチ』と見てきた私は面白い間違いなしだと確信しておりましたので安心して見ていましたが、やはり安定の面白さでグイグイ惹きつけられました。スピード感ある編集と映像。でも見せるところはじっくり魅せる。
藤井監督の映像作品はどれも見ていて、非常に惹き込まれる作品だなと思います。
こちらの映画は元々は2014年公開、韓国映画『最後まで行く』(原題:끝까지 간다)(主演:故イ・ソンギュン←めちゃくちゃ好きな俳優さんでしたので、亡くなられた時はめちゃくちゃショックでした。)
のリメイク版。
岡田くん演じる刑事、工藤という人物は不運でしかなく、あの時、あの場所を車で走っていたばっかりに大きな事件に巻き込まれてしまう。
そして工藤を追いかけるエリート監察官、矢崎。
綾野剛演じる矢崎。怖すぎだろ〜ww
矢崎は矢崎で人生がかかってて追い詰められてるのは分かってるけど、
最後の方は結局、自分のお父さんとなる人(警察本部長)を殴り、蹴り殺しちゃう。もうこの段階で矢崎は終わったも同然。
(ちなみにこの蹴り殺してる矢崎を見てたら、人を踏みつけて殺す人最近見た!デジャヴュ!って思ったら『地面師たち』のハリソン山中だったww非常にフェティッシュな殺し方よね。)
もうここからブチ切れた矢崎の暴走が始まる。
警察本部長のためでも、将来の出世の為でもない、工藤をとっ捕まえて寺の金をどうにか手に入れないと気が済まない!
この俺がここまでコケにされてきた恨み節、ある意味プライドを取り戻す為、意地が矢崎をつき動かしているように見えました。
パルプフィクションみたいに、工藤サイド、矢崎サイドの時間軸があって、二人の時間軸が重なる時はめっちゃドキドキしました。
(磯村勇斗演じる尾田が工藤の車に轢かれるところ)
駿河太郎演じる久我山刑事、めっちゃええ奴。ええ奴ほど、死に様エグい😭
なんなん?矢崎怖すぎるんですけどぉ〜。
お寺の金庫内での工藤と矢崎の対峙は、お札の塔が、お札の紙吹雪が飛び交う中でのアクション。非常にビジュアル的にTHEアクション映画であり、なんていうか、絵画的であり、お札が舞う中二人が取っ組み合い、銃を撃ち合う。
ああなんて、エモいんだって思いました。
カッコ良すぎる。絵面がカッコ良すぎる!!!
つか、矢崎!前のカットで爆弾で車ごと吹っ飛んだんじゃなかったのかよぉ〜〜。
不死身だ。不死身の矢崎だ。怖い。怖すぎる〜〜〜😭
そして、バックドロップで仕留めたと思ったけど、でもあの爆弾で死ななかった矢崎がバックドロップ如きで死ぬはずなさそう。と、ずっとザワザワ。。。。していた答えが橋の上での、後ろの車の運転席の綾野剛の顔!!!!
不気味すぎるだろ!!!!!
なんなん?笑ってんの?泣いてんの?怒ってんの?
人の表情であんな不気味な顔初めて見たんだけどー。
そして、やっぱり最後に、えーもーとーあーきーらー!!
ワンカットも見逃せない映画だったため、栗の皮を剥くのに3時間ぐらいかかりましたが、美味しい栗ご飯を作ることができました。
ラン丸でした。