侘び寂びを感じた、妻と過ごす週末
こんにちは、八重洲リーマンです。
この週末は、妻とずっと一緒に過ごした二日間でした。
日曜日は特に充実した一日となりました。
世間はバルセロナ対レアル・マドリーのクラシコ(バルサの圧勝)。
ワールドシリーズ2戦目。山本由伸が先発。
もしくは衆議院選挙の投票日。
僕らは石神井公園に向かいました。
今まで一度も訪れたことがなく、散歩がてら向かいました。
ワールドシリーズはABEMA TVで見ようと思っていたのですが、無料放送はどうやら初戦だけのようで見れませんでした。
残念。一球速報で我慢します。
妻と他愛もない話をしながら歩を進めていると石神井川に差し掛かりました。穏やかな流れです。
少し目と鼻がむずむずします。どうやら少し花粉が飛んでいるようです。
初めて訪れた石神井公園はとても落ち着く公園でした。
井の頭公園の様に大きい池がありますが、それよりももっと落ち着いている雰囲気です。
大きくて綺麗な公園なのですが、若干の寂しさや静けさも感じます。
その一方で静けさもありながら、さびれている訳ではなく、明るさもある。
相反する表情を併せ持っており、正に侘びと寂びを感じます。
妻がバッタを見つけて撮影をしていますが、その妻を撮影している僕。
こんな何気ない瞬間が人生の最大の幸せだったと思い返すかもしれないと思い、余すことなく余韻に浸ります。
その後、西武池袋線に乗り、東長崎駅に向かいました。
妻の好きな小鹿田焼屋さんに向かいました。
女性の店員さんが、小鹿田焼を直接仕入れて販売しているそうです。
お店の雰囲気は小鹿田焼とマッチして、ダークブラウン基調です。
カラフルだけど、落ち着いている独特の焼き加減が素敵です。
せっかくなので何か器を買おうと二人で話し、僕は一輪挿し、妻はお茶碗を購入しました。
一輪挿しは故柳瀬朝夫氏の作品、お茶碗は故黒木昌伸氏の作品だそうです。
店内にはこの様に既に鬼籍に入られた貴重な陶工が作られた作品がいくつもあります。
この一輪挿しは僕が人生で初めて購入した焼き物です。
妻は何を選ぶか見守ってくれていましたが、「自分も同じものを選んでいた」と言ってくれました。
これから毎週何かしらの一輪をずっと挿していけるね。
新たな楽しみができたね。
そんね会話をしました。
その後お店を出て、自宅方面に帰り、選挙に向かってから、公園に咲いていた葉の枝を2本拝借しました。
何でもない草木があっという間に、主役の存在感を醸し出しました。
無骨な一輪挿しと、公園の草木が織り成す化学反応。
足るを知るということを表現している様に感じます。
人生に於いて大切な教訓を、この器と草木が教えてくれている気がします。
満足感の高い週末でした。
明日からも頑張れる気がします。