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DVの檻から出る/まずやらなければならないことは逃げること

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「やりたいことをやりましょう」

「やりたくないことをやめていきましょう」

     そして

「嫌な人とは離れましょう」


これらはじぶんと向き合いはじめてまもなく、誰もが出会う言葉だと思う。

例外なくわたしもこれらの言葉に出会って、今までやらずに我慢していたことをどんどんやったし、やりたくないことは次々にやめていった。思いつく限り嫌な人とも会わないようにした。

ひとりで海外旅行に出かけ、髪を金髪に染めた。
同時にストレスだった子供会をやめ、週末の料理をやめ(夫に任せた)、嫌な親戚づきあいもやめた。

ノートにたくさん書き出しては片っ端から実践していった。
わたしはどんどん自由になっていくように感じていた。
まるで新しいじぶんになっていくような開放感があった。

その一方で栄養療法もはじめていた。
食事にも気をつかって、いまだかつてないほどに健康な生活を送っているはずなのに、体調は全然良くならないどころか、どんどん悪くなっていった。
ある日を境に過敏性腸炎になって下痢が止まらなくなった。
それは明らかにストレスが原因の症状だった。

わたしはこんなにじぶんと向き合って、好きなことをたくさんして、嫌なことはどんどんやめていって、元気になってしかるべきなのに、どうしてこんなにも体調が悪いのだろう。

きっとわたしが見逃している何かがあるに違いない。そう思った。




そして気がついた。

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うれしいです!!!!