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過干渉の合言葉は「かわいそう」/過干渉の呪いから自分を取り戻していくためにできること

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結婚してたとき、いつも義母に言われてた言葉がある。

かわいそう


義母にとってはまわりのすべてがかわいそうだった。


こんな時代に子育てするあなたたちがかわいそう。
こんな時代に生まれてくる孫たちもかわいそう。

だからこどもは一人でいいって言われたときはマジで「は?」ってなったけどね。


かわいそうは呪いの言葉なんよ。

その人の力を奪う言葉。


かわいそうだからわたしがやってあげる
かわいそうだから助けてあげる
かわいそうだから守ってあげる

だから一生わたしの近くにいなさいって

そうやって「かわいそう」を操る人たちは、「あなたのため」を装っていて、実は自分の孤独を埋めるためにこちらを利用してるだけなんだ。


こちらの課題を奪いとって代わりにやってあげることで、わたしたちが本来持っている力を奪っていく。その人なしでは生きられないように力を奪うんだ。

そうやって誰かのお世話をしていれば、その人は一生自分の孤独と向き合わずに済むからね。相手のためのように見せかけて全部自分のため。
自分の問題と傷と孤独から逃げるため。自分自身から逃げるために相手を利用してるんだ。

そのエネルギーは本当に重くて湿っていて気持ち悪い。


だからこちらも逃げたくなるんだけど、彼らはこちらを絶対に逃がさない必殺技も持ってるんだ。


それが罪悪感


こんなにしてもらって申し訳ない
こんなにしてもらって感謝しなければいけない
こんなにしてもらってるのに悪く言うことなんて許されるはずがない
こんなにしてもらって裏切れない


罪悪感はこちらをコントロールするのにうってつけの呪いなんだ。


自己犠牲してかわいそうなおかあさん。
そんなおかあさんを見捨てて自分だけ幸せになるなんて許されないと子供はどうしても感じてしまう。
そうしたらしめたもの。相手の思うツボ。
一生ベッタリしがみついて絶対に離れない。

これでこどもの問題、孫の問題に奔走していれば、自分の問題は一生棚上げしていられる。

本当はやりたいことがわからないことも、嫌なことをずっとやっていることも、夫や姑とうまくいっていないことからも目を逸らしていられる。


こうやって過干渉はその人にメリットを与えるんだよね。




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うれしいです!!!!