「母親に嫌われている」という事実を受け入れて、不毛な戦いが終わった日
残り9
わたしには母親に似た特性を持つ友人がいて、彼女たちが口をそろえて言うことがある。
「わたし長男のこと(長女のこと)、嫌いだわ〜」
それはもうしみじみと、心の底から言うのである。
彼女たちは決して「こども」全般が嫌いなのではない。
彼女たちが産んだ複数人のこどもの中でたった一人のこども(それはたまたま長子だったのだけど)のことだけが心底嫌いで、他のこどものことはふつうに好きなのだ。
彼女たちは母性が欠如しているわけでもなく、こども自体が嫌いなわけでもなく、ただわが子のうちの一人だけが嫌いなのだと、堂々とわたしに言うのだ。
これはわたしの心を激しく揺さぶった。
なぜならこれはわたしと母の物語でもあるから。
うれしいです!!!!