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わたしに足りなかったのは自分を守る決意

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わたしは中学校のとき、クラブで先輩に目をつけられてだいぶ虐められた。

同級生とケンカした翌日には、なぜかわたしだけ先輩に呼び出されて集団で責められたし、ささいなことで大勢の前で怒鳴られた。クラブの役員に立候補したときは、無理やり対立候補を出馬させて根回しして落とされた。本当に意地悪な先輩だった。わたしは何度泣きながら帰ったことか。

でも最近ふと思ったんだ。

なぜわたしは誰にも相談しなかったのだろう。
なぜ先生や親にこのことを話さなかったのだろう。

そう、それはわたしの中に

わたしは大切に扱われるべき人間で
このような理不尽な仕打ちを受けるべき存在ではないのだ

という当たり前の考えを一ミリももっていなかったからだ。

誰かに相談して助けてもらうことなんて思いつきもしなかった。

そこにはわたしが幼少期に育った家庭環境が大きく影響していた。


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うれしいです!!!!