実録!徹底解明!共依存を恋と勘違いして地獄に堕ちていくプロセス
3年ほどまえのこと。
わたしはまだ結婚していて、とある店舗でパート社員をしていた。
わたしは長年夫とうまくいってなくて、いよいよからだが限界になり(ストレスで過敏性腸炎に)離婚したいと本気で打ち明けたが、夫は狂いすぎていて話が通じなかった。
仕方がないので、夫がまともになって離婚を受け入れられる精神状態になるまで、パートで離婚資金を貯めながら待つことにしたのだった。
その店舗は従業員はたくさんいたけれど、ほとんどがオタクと呼ばれる人たちだった。オタクの人たちは趣味が深くて話がおもしろいけれど、恋愛対象になる感じではなく、その中で店長だけがすらっと背が高くイケメンでコミュ力があってオタクの集団のなかで一際強い輝きを放っていた。
おそらくそこで働く女子従業員のほとんどが彼に心をときめかせていたのではないだろうか。
わたしも例外ではなかった。店長はわたしが学生時代に付き合っていた元カレに似ていた。当時のことを思い出しては、こっそりときめいたりしていた。
そんなある日、店長との面談があった。
わたしはその職場に入ったばかりだったので、悩みなどもなくほとんど話すことはなかった。そのうちなぜか店長の身の上相談になった。
店長は前の奥さんと死別していて、いまは新しい奥さんと店長の連れ子と生活している。新しい奥さんとのあいだに子供ももうけている。(でもたぶん奥さんとはうまくいってなさそうな雰囲気)上の子供がさいきん学校に行きたくないと言っている。前妻は病気で亡くなったのだけど、同じ病気を長女も罹っている。じぶんも子供に寄り添ってあげたいけれど仕事が忙しい。本当は自分がやらなくていい仕事まで全部自分でやってしまう。他人を信用できなくて部下に任せられない。ストレスで毎日お酒がやめられない。
こんな話は誰にも話したことがなくて、話したのはあなたが初めてだ、と。
そんな話だった。
突然、職場の個人面談で上司にこんなことを打ち明けられて、みなさんならどう思うだろう?
後日、健全な家庭で育った健全な友人にこのことを話したら、彼女はひと言こういった。
へぇ〜!変な人だね〜笑
そうなんだよ。変な人なんだよ。
職場の個人面談で、入ったばかりのパート従業員に面談そっちのけで突然悩みを打ち明ける上司。
部下を信用できなくて全部自分でやってしまうワーカホリックで、ストレスとお酒でボロボロな人。
でもその話をきいてわたしはこう思ったんだ。
わたしが救ってあげたい
わたしなら救えるかもしれない
うれしいです!!!!