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三回目の命日にようやく言える、心からのありがとう

残り10

明日は夫の命日だ。
夫が亡くなって3年になる。

いま、心は驚くほど静かで凪のよう。
こんな自分に自分がいちばん驚いている。

一周忌のときも、三回忌のときも(三回忌は2回目の命日でやる)わたしは命日が来るのが怖すぎて何ヶ月も前から震えていた。

どんどん寒くなって、冬が本格的になって、雪が降って、身を切るような寒さに凍えるこの季節は、どうしたってあの日を思い出す。

夫が亡くなって病院と葬儀場と自宅を何往復もした日。
雪が降りしきるなか葬儀場の控え室で冷たくなった夫と子どもたちと過ごした夜。
猛吹雪の中、役所を回って手続きした日々。

二度と思い出したくないような苦しい日々をどうしたって思い出してしまう。
一周忌や三回忌で夫の親族に会わなければならないのも死ぬほど気が重かった。


でも今年は違う。
心が乱れない。
とても落ち着いている。

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うれしいです!!!!