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Photo by
itsumimatsuda
自分が「みにくいアヒルの子」だったら?さっさと白鳥の群れに移動しよう
残り5
母への執着が驚くほどスーッと消えていった。
今は本当に母親のことを考えないし、モヤモヤもない。
逆になんで今までそんなにお母さんに執着してたんだろう?って不思議なくらい。
わたしはとにかくお母さんに分かってほしかった。
わたしが今までどんな気持ちで生きてきたか。
学校のことでわからないことがあって母に聞いても「わからない」というだけで一緒に考えてくれないから、いつも自分で考えて乗り切ったこと
父親に叩かれて外に出されて母にも助けてもらえなかったこと
母に怒られて拗ねて隠れても、母はわたしが隠れていることを知っていてわざと見つけず放置したこと
中学生のころお友達に怪我をさせてしまって、でも母はそれについてなにも言ってくれなかったこと
大学生のとき母がわたしの目の前で彼氏とイチャイチャしたこと
初めての出産で早めに里帰りしたいというわたしに「彼氏が来てるから無理」と断ったこと
夫が亡くなった直後のボロボロのわたしに、わたしを否定する言葉をかけたこと
そのときわたしがどれだけ不安で、心細くて、寂しくて、悲しくて、孤独で、怒っていたか。
わたしはずっと母にわかってほしかった。
いつか分かってくれるんじゃないかと期待してた。
でも母は分からない人だった。
分からないから分からないのだ。
ただそれだけなんだ。
そんな人にわたしはなぜそんなにも「分かってほしい」と思っていたのか、今となっては不思議でたまらない。
きっとあれなんだ。
インプリンティング。刷り込みだ。
アヒルの雛が卵から孵って最初に見た動くものを親として認識するやつ。
一度親だと認識してしまったら、それを消したり他のものとすり替えることはほとんどできない。なんの報酬も罰則もなく、親と認識したものに従属する。
人間も同じようなものだ。
うれしいです!!!!