
お米と花、そして生産者の未来を考える
こんにちは、GORIです。
最近、「お米が高い」「お米がない」といった声をよく耳にします。
日本人の主食であるお米が手に入りづらくなると、それぞれの家庭に大きな影響を与えることは間違いありません。
実は、この状況は花業界にも通じるところがあります。
花もまた、生産者がいて、花屋があって、ようやく消費者の手元に届けられるものです。
しかし、先日、胡蝶蘭の生産者さんが「もう生産をやめる」と言っているのを聞きました。
これが何を意味するか、皆さんは想像できますか?
お花もお米も、生産者さんがいなければ、私たちの手元に届くことはありません。
では、どうしたら生産者が増えるのか?
あるいは、なぜ生産をやめてしまうのか?
この点を真剣に考えなければ、問題は解決しないのではないかと思います。
コメ不足の背景と備え
現在、お米の値段が高騰し、足りなくなるのではという不安が広がっています。
これに対して、政府は備蓄米の放出を決めましたが、これだけで十分なのでしょうか?
1. 民間在庫の把握と情報の透明化
農林水産省は、これまでJAや大手の卸会社を対象に在庫調査を行ってきましたが、
小規模業者にも在庫が分散しているため、全体像をつかむのが難しくなっています。
正確な情報を収集・発信することが、消費者の不安を和らげる第一歩です。
2. 備蓄の見直しと増産の必要性
現在の制度では、100万トン程度の備蓄が設けられていますが、
もし異常気象などで不作が続くと、追加の放出が必要になる可能性があります。
そのため、備蓄量を増やすことを検討するのも一つの方法です。
しかし、備蓄を増やすだけでは米価がさらに上がってしまう可能性があるため、
「増産」 という視点が欠かせません。
3. 増産への課題と解決策
東北など、まだ増産の余力がある地域もありますが、米価の下落を恐れて生産を抑えている状況です。
また、稲作の高齢化や後継者不足も深刻で、放置すればコメ不足が常態化する恐れがあります。
これらの課題を解決するために、次のことが必要です。
稲作の持続可能性を高める政策の導入
若い世代が農業を続けやすい環境作り
用水路などインフラの維持・強化
花業界とお米の共通点
お米の状況を見ていて、花業界の未来も重なって見えます。
生産者の高齢化、後継者不足、異常気象の影響...これらはどちらの業界も同じ課題を抱えています。
お米のように、花もまた生活に欠かせないもの。
「生産者がいなければ、花は届かない」
この現実を知ってもらうことで、少しでも多くの人が「生産者を応援しよう」と思ってくれることを願っています。
最後に
2027年度には水田政策の抜本的な見直しが予定されています。
この機会に、農業のあり方、生産者の未来を一緒に考えていきたいと思います。
花業界もまた、次の世代に繋ぐために何ができるのか、行動を起こしていく必要があります。
GORI