転職4社_3社目_入社から半年の様子
◎半導体製造装置 製造業(社会人9年目〜13年目)
3社目に入った企業の入社6ヶ月までの話。
1社目はコチラ↓
2社目はコチラ↓
◎入社時の研修
3社目の研修は全社的なものと部門の研修に分かれていた。
全社的な研修はその時期に入社したキャリア採用を対象にして行われた。
内容としては会社概要から就業規則、出張などの経費の清算方法、給与テーブル、人事評価、退職金など、3日間かけて教えてもらった。
ここまで丁寧に教えてもらうのは初めてで、社員を大切にしている会社だなと、転職して良かったと思った。
そして全社研修が終え、採用された部門に配属される。
この3社目の部門の研修だが、全社研修の丁寧さに対して、全く何もなかった。
4社経験しているが、ここまで放置されるとは…という感じだった。
私は転職経験者だったので、自ら色んな人に聞いて最初は過ごせたが、はじめて転職する人が最初から放置された場合、どうするんやろっと思う。
その後、何年か勤める中で何でこんなことになっていたのか分かってきた。
この放置は、なんかこう、雰囲気というか何というか…部門全体として臭ってるものがあることが分かった。
他人に興味がないというか、個人の我が強すぎるというか。
逆に協調性を持って働いている人ほど悩みが多くなる環境で、その悩みに打ち勝った人は自分の仕事だけに邁進するようになっていた。
協調性を持っている人ですら、初見の人に対してはオレはオレ、お前はお前な感じだった。
だから、そういう他人への興味のなさの究極が、私みたいな中途入社者の放置になっていた。
またこの部門研修だが、私が入社した3ヶ月後に部門の歴史上、初めて新卒社員を迎え入れるとかで、研修が行われるようになった。
(は?)
驚くことに、私が部門内を調整して研修のカリキュラム、スケジュールの作成まで行った。
入社3ヶ月で。
(はぁ?)
その後、このカリキュラムが部門の研修の軸になっていくのだが、当時の私は研修のカリキュラムを入社3ヶ月の中途社員に作らせるような上司、それで良いと思っている組織に落胆とイライラを感じた。
(はぁ…)
◎研修以外の業務
入社当初から放置。だったので、与えられた業務は……
当初はもちろんなく、担当する装置の勉強と開発プロセスの確認から始めた。
具体的には設計ドキュメント、マニュアルの読み込み、生産管理システムの確認、装置の使い込み、ものの流れの確認、設計開発規程の読み込みなど。
あと勝手に成果報告用の資料をまとめていた。
3ヶ月目くらいには、やっと開発的な業務指示があり、装置のとあるユニットについて、製造手順書と調整手順書を作成しろと言われた。
これはその後、3ヶ月かけて完成させた。
3社目には3年8ヶ月在籍したが、ものづくりのビジネスとして見たときに、この手順書が最も価値のあるものだった。
しかし、当時、この手順書は評価されず、評価されたのは私が退職してからのことだった。
その時の話は以下にも記載している。
また成果報告書は部長と直属の上長に提出し、
後日、打合せを行った。
「こういうことをしてくれるのは評価する。
ただ、そんなに成果を追い求めなくても良い。」
とのことだった。
有難いお言葉だったが、業務指示も明確でないことが多かったので、そんな中で成果を追い求めるなという発言は何かイライラした私には刺さらなかった。
◎まとめ
6ヶ月の成果として、4社経験した中で、この3社目で作成した製造手順書が最も価値のあるものでした。
また上記の通り、放置されまくっていたので、何か成果を上げるのために必死でした。
そのため、初心者目線で装置の簡単な使い方をドキュメントにまとめたり、製造工程に行って、作業者に交渉して組み立てている装置のユニットを一緒に組ませてもらったり、自主的に仕事を取りにいっていました。
でもそういうことをした6ヶ月間は評価されませんでした。
評価されだしたのは、部長の好きな課題に対して応えだしてからです。
ビジネス上(会社としても)価値のあるものを自ら生み出しても評価されず、部長が好きな業務に応えれば評価が上がるという…
やっぱりここでも「他人のことは知らない、自分は自分」という組織の臭いが出ています。
不本意ではありますが、会社の中で上手く生きることを学んだ3社目でした。
↑4社目の話を更新しました。