駅のホームで踊るおじさんを見た話。【雑記】
朝8時ごろ、関西のとある駅におじさんは現れる。決まって前から2両目のホームでおじさんは電車を待つ。通勤ラッシュで混雑するその時間、おじさんの後ろにはほとんど人が並ばない。
何故なら、おじさんは踊っているから。迷惑をかけないように小さく、でも明らかに踊り慣れている雰囲気を漂わせながら。奇異の目にさらされながらもおじさんは踊り続ける。
おじさんの見た目は、はっきり言ってさえない。ボサボサの髪に、くたびれたスーツ。足元は革靴ではなく運動靴を履いている。踊るためにわざわざ運動靴を