「部長なのに上手くなくてごめんね」ずっと抱えていた劣等感。
私は中学生の時、美術部でした。3年生のときに部長をさせていただきました。とても貴重な経験をさせていただいたなと今でも思い出に残っています。
今も絵は描き続けています。当時抱えていた劣等感も、少しはマシになってきたなと最近感じます。
当時の私は、上手な先輩や後輩、同級生と比べては落ち込んでいました。なぜかと言うと、自分に合った努力のやり方を知らなかったからです。
これは今に通ずることなのですが、「死にものぐるいで練習するのが努力」だと勘違いしていました。
大人になった今だからわかるけど、他にも努力する方法はいくらでもあったけど、当時は精神的にも身体的にも余裕がなく、視野が極端に狭かったです。
どんなに努力しても上手くならない劣等感はすごくしんどいです。きっと同じ悩みを抱えている人もいるんじゃないかなって。
日々積み重ねることも努力。無理をしないのも努力。
身体を休めることも大事なんだなと気づきました。
影で努力することがかっこいいって思っていたり、時間をかければきっと皆に伝わると思っていたり。それで頼まれたイラスト、翌日学校があるのに朝の4時まで電気つけて描いてたなあ。
そんなことなかったって当時の私に伝えたい。
それでも部活は楽しかったです。すごく。
学校に行くのが辛かった私の、唯一の心の支えでした。
あの油絵の具を溶かす油の独特な匂いとか。たくさん絵の具がついたTシャツとか。エプロンしなくて顧問の先生に文句を言われたりとか。それでも先生Tシャツ一生懸命キレイにしてくれたの嬉しかったなあ。
辛くても絵を描くのが楽しかったあの日々があったからこそ、今も楽しく続いているんだと思います。きっと今、私と同じ理由で悩んでいる人も、いつか必ず何か掴めるときが来ると思います。
絵を描くのが辛くて泣いた日も、泣きながら絵を描いた日も、無駄じゃなったって言えるぐらい、これからもたくさん絵と生きていきます。
P.S.素敵なイラストをお借りいたしました。ありがとうございます。
部活で使っていたパレットが懐かしく思います。