NovelJam2024 参戦記②
三日間(実質二日!)でチームを組んで面白い小説を描き上げ出版まで行ってしまうという狂気の小説執筆大会「NovelJam(ノベルジャム)」。
その①に続いて参戦記②です。
はい、無慈悲にも大会会場の扉は閉ざされ、NovelJam2024への扉が開きました。
総合プロデューサー波野さんよりオープニングのあいさつ、過去のムービー、そして今回は三箇所「東京、新潟、沖縄」の同時開催ということで、そのあらましを聴きつつ、藤井太洋さんの「まさか6回も続くとは思わなかった×2(×3だったかも)」という運営法人の理事としては、やや不適切な発言にざわっとなりつつ、進行していきます。
ちょっと記憶が定かでないので、時系列が前後するのはご容赦いただきたく思いますが、この参戦記②においては「お題」発表、「チームビルディング」についてお送りいたします。
んで、今回の執筆テーマお題の発表がありました。この大会全体のテーマ「3」と各地方ごとそれぞれのもの。東京は「デラシネ(根無し草)」(その説明は東京会場で、運営サイドまなみさんがスライドを使用し丁寧に説明してくれました)新潟は「阿賀北、新発田(しばた)の歴史」、沖縄は「AI」。うーん、バッラバラ! わたしは東京会場参加だったので、ここからは東京目線で語っていきます。
全体テーマ「3」がどこから来たかと推察するに
・「3」会場での開催
・チームが編集さん1+著者さん2の「3」マンセル
・会期が「3」日間
・東京会場は「3」階
・その「3」階会場は「3」回移動する
といったところに起因するのかと思いました。まあいいや。
皆勤賞の古参は考えを巡らせます。
「お題(テーマ)とはなんぞや、なんでお題があるのか」
ここだいじです。
過去にテーマを超わかりづらく(審査員もわからないレベルで)入れ込んだ自著が優秀賞を受賞したり、逆に自分ではけっこうイケたなと思いつつテーマに引っ張られまくってしまった作品は無冠。自著でなくても「これぜんぜんテーマ入ってないよ?」と思う作品も受賞してたりしました(古参なのでこの場限定での知見・経験値は積んでいます)。
要するに「テーマは審査とほぼ関係ない」というのがわたしの感想です。
ではなんでテーマがあるのかを今回考えました。
① 文学賞にはお題があるのが御作法だから
② プレイヤーにとってお題という指針があったほうが完走しやすいから
③ 運営側にとってプレイヤーが完走してくんないとこまっちゃうから
といったところでしょうか。詳しくは記しませんが「ノベルジャム時空」というアディショナルタイム的な概念の存在が赦される以上、論理的に考えて③は確実に存在します。③から逆算すると自ずと②も浮き上がるわけです。①はぶっちゃけどうでもいいです
読者(広義の)や審査員にとって、お題に沿った内容ってそんなに重要なことか? と考えました。表現行為は装いと内容こそが至上ですよね?
さあ、大会のスローガンである「原点」をいまいちど思い出しましょう。
「3日間の会期中に3,000~10,000文字の”面白い小説”を描き上げて出版する」
そう、これだけなんです。
そんなわけで担当編集さんには「テーマどう入れ込みましょうかねー」などと体裁を取り繕いつつ特段上記の内面的思い付きの説明は行わず、「テーマはいったん頭から排除しよう」と考えた次第です(どうテーマに向き合ったのかはそのうち後述します)。
んで、チームビルディング。
ふたりの著者と、その面倒をみる編集者をチームにまとめる行程です。
入場時に選んだ封筒に入っていたプラスティック製の札に書かれた英数字を元にチームが振り分けられました。要はクジ引きです。
わたしが振り分けられたのはチーム「D」。
チームメイトは
・編集:鈴木真生(すずきまお)さん
⇒ 実用書のプロ編集経験がある才色兼備なうら若き女性
・著者:チャカノリ(ちゃかのり)さん
⇒ 大会史上最年少! 16さいの高校一年生
・著者:澤俊之(さわとしゆき)
⇒ 初回NovelJamから皆勤賞のギター背負いっぱなしの野良作家
です。
共通点は「全員ギターを弾ける」。うーん、これ小説執筆の大会だったと思うのですが、それどう活かすのかしら。
NovelJam2024で執筆した「Meister(マイスター)」は以下より購入可能です。紙本買うと電子版もついてくるのでお得です。紙本お持ちいただいたらサインするのもやぶさかではないですよ!
この機会に過去の参戦記もまとめておいたので、ご興味あればどうぞ!
さて、わたしの自著、ギター小説「440Hz」シリーズもご高覧いただけますとうれしいです。こちらはKindleUnlimitedで読み放題です!