圧倒的な存在感。フィゲラスのダリ劇場美術館へようこそ。
口ひげの形をどうやって維持しているのかと質問された際に
「これは水あめで固めてるのさ」とダリは言った。
ユニークな髭が印象的なスペインの画家 サルバドール・ダリ。
シュルレアリスムを代表する自称”天才画家”と謳っている。
一見するとダリは奇人にも見える。
実際には、非常に繊細で常識人だったとされている。
彼の「アート」は現実世界と対峙するための鎧のような存在であった。
シュルレアリスムとは
現実世界にとらわれず、作者の主観による、
自由な想像を表現しようとするもの。超現実主義。
🥚 ダリ劇場美術館
卵はダリにとって「母親の胎内」
壁の模様は、ダリが好きだったクロワッサンなんだそうです。
正面玄関
中に入ると
雨降りタクシー
ここからいよいよ、館内へ
エイブラハム・リンカンの顔をよーく見ると。。
近付いてみると
「地中海に昇る太陽を眺める女性」
ダリの愛した妻 ガーラです。
この場所の地下にダリのお墓があるそうです。
知らなければ、リンカンに気を取られて、うっかり踏んでしまいそう。
ダリのお墓
超巨大絵画
「焼いたベーコンのある柔らかい自画像」 ダリの自画像
女優のメイ・ウェストの顔をモチーフに描かれた、
その名も「メイ・ウェストの部屋」
マリリン・モンローかと思っちゃいました。
メイ・ウエスト(Mae West)
ニューヨーク州ブルックリン生まれのアメリカ人女優。
1920年〜1930年代にはアメリカの「セックス・シンボル」と称された。
梯子みたいな階段を上がって、のぞき穴から見たところです。
天井画 風の宮殿
まるで見学者を踏みつけているようにも見えるダリの足元。
ダリの身体に埋め込まれた二つの引き出しが開いて、
中は空になっています。
ダリにとって潜在意識、トラウマの象徴である引き出しですが、
その中身は全て捨て去られ、ガラとこれから天国、
システィーナ礼拝堂へと今まさに上昇していく、
そんな二人の姿が描かれています。
愛用ベッドの足の部分。ドラゴン?
庭がありました。
外から
フィゲラスの街並み
ダリは自作に対し、
「ダリの作品は誰にもわからない。ダリにもわからない」と述べている。
🔆 ダリにまつわる事件
2000年代に入るとダリと使用人との間に生まれた娘だと
主張するスペイン人女性が出現。
2017年には、スペインの裁判所が女性の求めに応じ遺体発掘を指示、
実際に墓を開きダリの毛髪や歯からDNA検体の採取が行われた。
同年9月6日ダリ財団は、DNA鑑定の結果女性の主張が否定されたと発表。
🌍 フィゲラス
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
「窓辺の少女」 ソフィア王妃芸術センター所蔵
少女はダリの妹:アナ・マリア
私はこの作品がとても好きです。