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朝散歩の効能

毎朝パートナーに連れられ散歩している。
といってもコンビニに行き、コーヒーを買い戻ってくるだけの30分くらいのコースだ。
だいたい日が登る前に出発し、戻ってくる最中に日の出する。

元々は日光浴が精神に良いということから始まったはずなのに、全然日に当たってないじゃないか!
と今朝パートナーに言ってしまった。

しかし、改めて朝の散歩について考えてみると全く意味がないことはないように思う。
意味がないどころかとても重要な気づきがあった。


太陽に合わせる

元々人間は電気を扱っていなかったので、太陽の光によって行動を変えていたと思う。

季節によって、または天候によって起きる時間、寝る時間、労働の時間など違っていただろう。
今のように全ての人が時計の針に合わせて均一に行動していた訳ではなく、太陽と人間との関係で行動していた。

すなわち太陽に合わせて生活することが、人間にとって自然で気持ちのいいことなのではないかということである。
現に太陽が昇る頃に起床し、沈む頃に夕飯を食べ、寝ていると妙に体調が良い。

時計に合わせない、電気に頼らないという、ある意味文明的ではない生活が健康には良いのかもしれない。


散歩という高度なコミュニケーション

普通に考えて男女ふたりで一緒に歩くことは不可能である。
身体の構造上、身長、脚の長さ、体力が全く違う。

しかし我々夫婦はこの不可能を可能にしている。
パートナーが私の歩幅、歩調に合わせてくれているからだ。
つまり我々の散歩はとんでもないパートナーの気遣いによって実現していることになる。

歩くだけならいざ知らず、歩きながら会話しており、さらに風景を眺めていたりもする。
とんでもなく高度なコミュニケーションを毎朝おこなっているのだ!しかも無意識のうちに!

おそらく散歩でおこなわれているコミュニケーションのほとんどが非言語的であり、夫婦の関係だけでなく、見知らぬ人同士でも、人と犬の関係においても成立しているのではないかと思う。

さらに二人で散歩すると、普段座って本を読んだり、映画を見たりするよりも、かえって重要な気づきを得たり、新たな発見をすることがある。

二人で歩くこと、それは、会話、隣にいる人の息遣い、風景、この他にもたくさんの刺激を受けることであり、これこそが脳みそを活性化させるもとになっているのだと思う。


最後に

太陽に合わせ生活し、人とコミュニケーションすることが、私の健やかな生活にかかせないということが散歩によってわかった。

また、もしご覧いただいた方で、関係を良くしたい相手がいる方は一緒に歩くことからぜひ始めてほしい。
散歩による無意識的に息が合う体験は、一緒にご飯を食べるよりもずっと簡単に心が通じる方法の一つなのではないだろうか。


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